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東南アジア、台湾などへの海外旅行記などを中心に投稿しています。

激動の三年

2023-10-08 21:28:39 | ミャンマー
 昨年8月15日NHKで放送されたNHKスペシャル「ビルマ 絶望の戦場」が書籍化されました。

  

 日本がビルマを占領していたのは、1943~45年までの3年間。目的はイギリス領インドから中国への物資輸送路の遮断でした。これがインパール作戦です。この作戦ではおよそ3万人の尊い命が失われました。作戦は失敗に終わり、日本軍は侵攻してくるイギリス軍を首都ラングーン(現ヤンゴン)で阻止する作戦を敢行しました。約1年間の攻防では10万人を超える命を奪われました。日本軍はタイへ敗走する途中で終戦をむかえました。
 取材は、この戦争に従事された方々を探す旅ともいえます。戦後78年、存命の方でも100歳前後。取材中に鬼籍に入られた方もいました。イギリスにも足を運び、資料の分析から新たな事実が多く判明しました。しかし、あと数年で記憶を持つ人はいなくなるでしょう。
 この番組・書籍との関連はないのですが、元イギリス軍の方が日本に来日した新聞記事がありました。

  
 

2週間では読めません。

2023-09-18 20:50:49 | ミャンマー
 これまで、ミャンマーに関する書籍を(私にしては)多く購読してきました。

  ・「物語 ビルマの歴史 王朝時代から現代まで」(根本敬著書  中公新書刊)
  ・「ロヒンギャン危機 『民族浄化』の真相」(中西嘉宏 中公新書)
  ・「ミャンマー政変 クーデターの深層を探る」(北川成史 ちくま新書)
  ・「東南アジア史10講」(吉田元夫 岩波新書)
  ・「海の東南アジア史」(弘末雅士 筑摩書房)

 ここまで読んでも解決できない事柄がありました。それは、何故ミャンマーが135の民族が住む国家になってしまったのか。
 それを知りたく調べていたら、ある本がみつかりました。それは「ミャンマー概況」(伊東利勝著書 めこん刊)。さらに、横浜市中央図書館にあることも判明しました。早速、図書館に足をはこびました。いざ、閲覧したら厚さ5センチ!貸出期間が2週間では、読み切れません。

  

  

  


新刊本のキャンペーン

2023-08-07 22:14:26 | ミャンマー
 月に一度、書店の本棚を見てまわるようにしています。タイトルから内容を想像する楽しみなどがあります。新刊本コーナーは必ずチェックします。大体が見るだけで終わるのですが。ところが、今回は違いました。コーナーには、辺境作家高野秀行さんの著書が多く並べられていました。

  

 調べたところ、上段に並んでいる「イラク水滸伝」のキャンペーンでした。先月刊行された作品です。私が読んだ作品も並んでいました。

映画「ヨーロッパ特急」

2023-07-13 21:50:40 | ミャンマー
 タイトルから洋画の邦題を連想しますが、武田鉄矢さんが主演した邦画です。1984年に公開されました。当時、武田さんは映画「刑事物語シリーズ」テレビドラマ「3年B組金八先生」の主演など絶頂期の時代でした。

  

 この作品は軍事政権下のミャンマーでも公開され人気だったようです。2005年ミャンマーでリメイク版が作成されました。

やはりみずがめでした。

2023-07-11 21:42:29 | ミャンマー
 辺境作家高野秀行さんは著書「ミャンマーの柳生一族」の中で、

  「合歓の大木が並ぶ一本道をとろとろと歩いていった。それにしても、ほんとうにミャンマーの木はでかい。ミャンマーは大都市ヤンゴンでもホマリン(北西部)のような人口一万人
   いるかいないかの田舎町でも、とにかくどこでもこんな大木がある。日本ではもちろん、似たような気候風土であるはずの隣国タイやベトナムでもめったにみることのできないや
   つだ。ときどき、こういう大木には花が供えられている。木に宿る霊に敬意を表しているのだ。また、こういう大木には台がすえつけられ水がめが置かれていることもある。道行
   く人の渇きを癒すためである」
 と書きました。下の画像はマンダレーで撮りました。

  

  

作家ではなく探検家

2023-06-04 23:03:26 | ミャンマー
 「アヘン王国潜入記」の著者高野秀行氏は辺境作家と呼ばれています。早稲田大学探検部の先輩で作家故船戸与一氏は本書の解説で「彼はジャーナリストといよりも探検家なのである。メディアを通じて何かを伝えるよりも、みずからの関心を突き詰めることを先行するのだ。」と書いています。その関心とは、アヘンの原料となる芥子(けし)の種まきから栽培に携わり、実際にアヘンを吸うことでした。その場所は、ミャンマーの少数民族が住む「ワ州」。ミャンマー中央政府の影響力を一切受け入れない地域です。

  

日本大使が読んだ本。

2023-05-27 18:52:47 | ミャンマー
 現在、イギリスに留学している知人がいます。学んでいるのは紛争解決学。内戦で分断された国家を和解に導く学問だとか。少しでもそれを知りたく購読したのが「紛争地の歩き方-現場で考える和解への道」(上杉勇司著書 筑摩書房刊)です。

  

 この著書の内容については後日投稿します。ここでは、第九章ミャンマー-軍事政権との和解のコラムについてです。そこには「ミャンマーについて面白おかしく理解するには、泣く子も黙る早稲田大学探検部出身の高野秀行の著作を読むとよい。高野は、捧腹絶倒だけどためになる話を書く天才だ。日本の時代小説が好きな人は『ミャンマーの柳生一族』がオススメ。自らアヘン中毒者となり死にかけた渾身のルポ『アヘン王国潜入記』は、ミャンマー国軍や外部の人間が立ち入れない辺境の地の実態を描き出す」と書かれてました。
 早速、2著作を購入しました(『ミャンマーの柳生一族』は古書だけでした)。

  

  

 これについても後日記事にして投稿します。ここでは、『ミャンマーの柳生一族』の巻末近くに書かれていた驚くべき事実です。それは、駐ミャンマー日本大使が、『アヘン王国潜入記』を時の政権実力者の目の前で開いたことでした。さらに、その実力者からの要請で3冊提供したそうです。

 

氷山の一角

2022-10-15 21:52:37 | ミャンマー
 新聞、テレビニュースなどの報道で「氷山の一角」という表現をよく見聞きします。下の新聞記事もその一つです。

  

 あまりにも取引件数が多いので、銀行から警視庁に通報があったのでしょう。
 ただ、送金依頼者から預かった現金を、その都度送金元の銀行口座に入金することはありません。送金先にも地下銀行があります。そこに連絡をとり、依頼者から指定された先に送金または手渡しをします。ある程度の期間(概ね1週間)で、送金元と送金先で帳尻合わせをします。例えば、日本からタイへの送金額が、タイから日本への送金額を上回れば、その差額をタイからもらいます。逆の場合は、日本からはらいます。それなりの資金力を必要とするシステムです、
  

のどかな光景は今

2022-08-03 08:54:10 | ミャンマー
 ミャンマーのクーデターから1年半が経ちました。新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、何らかの進展があったと思いたいのですが。

  

 タイのメソトからモエイ川を渡った先はミャンマー国境の町ミャワディー。2013年9月、この街を尋ねました。

  

 町は活気に溢れていました。裏に一歩足を踏み入れた先は、のどかな田舎町。今は変わってしまったのでしょうか。

  

  

安倍元首相夫人登壇!

2022-04-17 13:10:07 | ミャンマー
 東京・三田の「弘法寺」において、一般社団法人ミャンマー祭り主催講演会「いまさら聞けないミャンマーvol.1 ~ミャンマーの医療と鉄道~」に参加しました。当社団法人は三田から近い芝の「増上寺」でも写真展を開催するなど社寺との繋がりが深いようです。
 弘法寺は増上寺の規模にはおよびませんが、創建から1200年の歴史を持つ名刹でした。

  

  

  

  

 講演会は、

   第1部 夢と希望の星 "ミャンマー鉄道の近代化"
   第2部 "自分たちで切り開き未来を創る" 無医村でのMFCGの活動を通じて見えてくるもの
   第3部 座談会 "ミャンマーと共に"

の3部構成。
 
  

  

 私は第1部に興味があり参加したのですが、内容は既知の情報で収穫はありませんでした。
 逆に第2部にミャンマー現地からオンラインで参加した、無医村で活動するNPO法人「ミャンマー ファミリークリニックと菜園の会(MFCG)」の医師で代表理事の名和仁子氏の話には興味を惹かれました。

  

 第3部の座談会の内容はよく覚えていません。ただ一つ、当社団法人代表理事の安倍元首相夫人から理事に就いたいきさつの説明がありました。それは安倍元首相からの助言があったそうです。
 下の画像の左端が安倍元首相夫人です。

  

 


 
 



  

参加します。

2022-03-26 23:07:37 | ミャンマー
 安倍晋三元首相夫人昭恵氏が代表理事を務める「一般社団法人ミャンマー祭り」が来月16日(土)トークイベント「いまさら聞けない ミャンマー Vol.1 ~ミャンマーの医療と鉄道~」を開催します。

  

 申し込みを済ませました。参加費は千円。私は「鉄道」に興味があります。
 

ミャンマーを想う-会社も人も

2022-01-26 23:45:00 | ミャンマー
 ミャンマーのクーデターからまもなく1年。新聞報道が増えてきました。人も会社もミャンマーから出て行こうとしています。キリンビールは国軍系企業との合弁事業を清算の意向を発表しましたが、国軍系企業が現地裁判所に提訴しています。

  

 タイでは多くのミャンマー人が働いています。しかし、コロナ禍で職を失い帰国しています。その中で、出国しても定職には就けないと思うのですが。