マウンテンバイクという「世界」があって、そこには、乗る人、作る人、売る人、乗れる場所や環境を作る人、その世界を書いたり撮ったりして知らせる人などなどがたっくさんいます。それらの人の種類(役割)が多ければ多いほど、世界は広がっていき、伸びていくと思います。
 その世界がどこまで広がるか、どこまで伸びるか。さらにそれはその世界の様々な人がどれだけ自分のやっていることに真剣さと情熱を持っているかによってかなり決まってくると思ってます。
 マウンテンバイクライダーがライドできるのは、マウンテンバイクがあるから(当たり前だけど)。ということは、マウンテンバイクを作って売る人がいないとライドはできないし、マウンテンバイクを作るには、部品が必要だし、部品を作るには、原材料が必要だし、もうそのあたりにいっちゃうと、マウンテンバイクにまったく関係の無さそうな、町工場の鋼材などの材料屋さんの皺の目立つおじいさんが、実はマウンテンバイクでライドする上で、欠くことのできない人だったりすることになるわけです。ややこしいですが。社会の仕組みというか、つながりってそんなんじゃないかな。ワダみたいに能天気に叫びながらトレイルライドしている陰には、暗い作業場で毎日朝から晩までボルトを作り出す人がいるからこそ、ニッコニコ顔で能天気にイエ~イ!と叫べるわけです。
 マウンテンバイクという「世界」に、真剣な情熱を持って住みだした人がいます。SLmというとびきりの知らせる、伝えるメディアを携えて。情熱には情熱を持って応援していきたいです。

 ワダはマウンテンバイクが流行ってほしいとは思っていません。1990年代にあった浮かれた「マウンテンバイクブーム」の二の舞はゴメンです。
「世界」のそれぞれの人がすべきこと、誠実さと情熱を持って、身の丈にあった速度、適切な速度で「世界」が広がっていけばいいと思っています。