ショーン・パーマーがマウンテンバイクのダウンヒルレースに参戦するって話を聞いたときはかなり衝撃的でした。スノーボーダーとしての彼の言動を、話やDVDなどから知っていたから、本気でマウンテンバイクやるのか?、できるのか?とかなり疑問でした。でも、アメリカのシリーズで勝ち、世界選手権では僅差で2位になるなど、彼のアスリートとしての素質、努力は本物でした。
彼がスペシャライズドに所属していたときに富士見パノラマにきたんですが、アトランタオリンピック金メダリストのバート・ブレンチェンらと一緒に裏の林道ツアーに行った時のこと、ショーンとバートが対照的な走りをしていたのをよくおぼえています。バートは細いクロカンタイヤで砂利の浮いた林道を流れるようにスムーズに走るのに対し、ショーンはコーナーというコーナーでカウンターを当ててパワーで曲がっていく感じ。傾斜度のゆるいコーナーで手放しで曲がっていくのも見ちゃったから、そのバランス感覚のすごさにビックリしました。ハイスピードで下る2人にピッタリついていって、「どうか対向車やバイクが来ませんように」とお願いしながら下ったのをおぼえています。
NEWS WEEK誌の表紙を飾った時のコメント、「彼は子供たちにとってヒーローであり、あなたたちにとっては悪夢だ」に代表されるように、アスリートでありながら遊びもけっして手を抜かない姿勢はときに(いやしょっちゅう)一線を越えてしまいます。でもそこが同世代、そして子供たちにとってかっこいいんだよな。彼のことをもし知らなくてもそうとう楽しめるDVDですよ!3,990円
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