先日の水曜日のNINER試乗ライドの際、29プラス(タイヤ幅3インチ)を装着したROS9+というハードノーズ&テイル(フルリジッド)もテストライドしたのですが、以前にも何度かこのプラス規格のタイヤのついたマウンテンバイクに乗った時も思ったことがあります。

 これって入門用マウンテンバイクに向いているんじゃないかって。

 なぜそう思ったかというと、テクニックはなくてもバイク任せである程度走れちゃう、タイヤが滑る気がしない、前に転ぶ気がしないと思ったから。つまり恐怖感が相当軽減されるから。

 もうひとつ、タイヤのクッション性にある程度頼れるので、ハードテイル、リジッドフォークというシンプルなバイクでも楽しめちゃうと思うところ。


 たとえて言えば、川遊びのラフティングみたい。 気軽で、ちょっぴりスリルが味わえて。

 これがカヤックになると、スリルや日常からの離脱度は格段に増すけれど、スキルが必要だし、ラフティングほど気軽さがないと思う。

 今の日本のほとんどのマウンテンバイクって、カヌーかなと。 ラフティングの気軽さがない、気軽に飛び込める場所(環境)がない。

 プラス規格タイヤのマウンテンバイクって、ラフティングなのかなって思う。(もちろん、それ以上のポテンシャルあると思うけど)

 入口のバイクに向いていると思います。


 それこそ、ガイドツアーやレンタル、スクールなどで活用したらいろいろとメリットがあると思う。

 ハードテイル&リジッドフォーク、しっかりとしたディスクブレーキ、変速はそれこそフロントシングル、後はギアレシオを思いっきりロー側に寄せた6速でもいい。下りでは漕がないし、低速域があれば十分だし、きつい登りは押せばいいので。

 シンプルなバイクなので、安くできるし、維持費も抑えられる。

 どうでしょう。


 ラフティングが楽しかったからって、ゴムボートを買う!という人はなかなかいないだろうけれど、もしかしたら1,000人にひとりぐらい、カヌーを始める人がいるかもしれない。

 メーカーさん、全国のガイド、スクール、パーク、インストラクターのみなさま、どうでしょう。