先週末の怒涛のノーススターツアー3DAYSのお話にまたなってしまいますが、こないだもGIANTのハードテイルトレイルバイクFATHOMがよかったと書きましたが、もうちょっと書きます(笑)。
現在のマウンテンバイクは、26インチのホイールから27.5や29インチホイールに移行するにあたって、ホイールサイズに負けないというかコントロール性を向上させる意味でも剛性が上がったり、パーツの性能が向上したりしていると思います。
走破性の良いビッグホイールをコントロールしやすくするためのフレーム寸法だったり、パーツ装備だったりもそう。
確実に言えることは、昔(と言っても90年代や00代前半)のバイクに比べると、全体的にとても乗りやすくて扱いやすいバイクになったこと。ちゃんと進化しているのです。
今出回っているマウンテンバイク大好きなメーカーが発売しているマウンテンバイクはハズレがないと言ってもいいです。どれもいい。
残念ながら日本国内ではマウンテンバイクはあんまり盛り上がってません。海外からみたら盛り上がってない。こんなおもしろい乗り物、遊びなかなかないとココロから思うのですが、さまざまな要因がありなかなか文化として根付いていません。
一つの要因として、とっつきにくさがあると思います。バイクが高いイメージ、どこで遊んだらいいのか、どうやって遊んだらいいのか。
クロスバイクと呼ばれるバイクが登場する以前は、バイクコントロールしやすいマウンテンバイクは、街乗りでもてはやされていました。多少重かろうが、パンクしなさそうなタイヤ、とても効くブレーキや多段ギアなど、ロードバイクとママチャリ(パパチャリ)との間にあるとっつきやすいバイクとしての地位を誇っていました。
そしていつも街乗りで使っているマウンテンバイクでも参加できちゃうイベントや競技もあったりと、もしかしたら今よりもステップは踏みやすかったかも。なんせ1990年頃なんて、マウンテンバイクと呼ばれるバイクは国内で年間100万台も売れていたので。ピラミッドをイメージすると予備軍がたっぷりいた状態でした。
今はいきなり「趣味」としてスタートする方がほとんどだと思います。ピラミッドの一番大事な部分が薄っぺらい状態。それでもマウンテンバイク大好きな人はたっくさんいてくれるのですが、もうちょっと欲しい。これはギョーカイと呼ばれる側ががんばらなくてはならないことです。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、なぜFATHOMがすごいのか。
このバイク、ほんとにとっつきやすい。スポーツ自転車に乗り慣れていない人がパッと乗って安定感が体感できて、バイクコントロールもしやすくて、なんだか最初から楽しくライドできるバイクだから。
もちろん、フルサスペンションのバイクの方がさらに安定感あるし、自分に足りない技量をバイクが補ってくれるし、いいところはたっぷりあるのですが、おススメできるフルサスマウンテンバイクの最低価格は20万円代。
対してFATHOM 2は、120,000円。これでも高価に感じられる方もいると思いますが、街乗りも出来て、近所の広場や河川敷なんかでもたっぷり遊べて、トレイルライドもできて、とりあえず「すんごく楽しい!」を味わえるバイクです。
今回ノーススターツアーでも自分が乗るときに、サスのセッティングから各部の位置、タイヤの空気圧などできる範囲でいじってから試乗したのですが、ビシッと決まったバイクを操るのもととても楽しかった。
ああ、このバイク乗ったらどこでも、どこまでも行ける~!と思わせる世界観を持つバイク。とてつもない魅力を秘めた、ある意味歴史の一コマをを作るバイクかも。
すでにマウンテンバイキングしているみなさまにもおすすめできます。ジャイアントの底力が見えちゃいます。とにかく楽しいから。
そして、マウンテンバイクを始めてみたいという方には心からおすすめできます。いいバイクです。
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