7日(土)と8日(日)は長野県の乗鞍高原に生まれた公認トレイルの限定開放イベントに行ってきました。

 日本各地の「トレイル(山道)」と呼ばれているところのほとんどはマウンテンバイクの走行に対して「グレー」で、場所によっては乗り入れが禁止や規制されていたりします。

 乗鞍高原のトレイルも国立公園内であったり私有地にある道を使っていて、それぞれに使用許可を取って許可された道のみをガイドツアーに限定して使っていました。

 トレイルカッターや山伏トレイルツアーで使用している山道も同じような許可された道を使用しています。

 乗鞍高原ではノーススターアウトドアアドベンチャーがマウンテンバイクのガイドツアーを以前から開催していて、トレイルストアのツアーイベントでも2007年から毎年のように訪れている場所で、質の高いガイディング、ロッジでのおもてなしなど日本最高レベルのマウンテンバイクガイドツアーが楽しめます。

 今回は、ノーススターが乗鞍高原で活動をスタートしてまもなくから今回のような多目的パブリックトレイルの構想があり、乗鞍高原の観光事業の一環としてトレッキングの方やマウンテンバイクがトレイルによってすみ分けたり、共有したりする公認トレイル整備の了承を環境省や地元自治体、観光協会、地権者などから取り付け、オープン前に限定開放をして利用者の感想や意見を聞くというものでした。

 トレイルは歩行者優先区間、マウンテンバイク/歩行者共有区間、マウンテンバイク専用区間があり総全長約13.3キロで、このほかにマウンテンバイクガイドツアーのみに使用許可がおりているトレイルがあります。

 土曜日は午後から雨が降る予報となっていたために今回のイベントの説明を受けあとに早速トレイルへ向かいガイドツアーで利用しているトレイルから共有トレイル、専用トレイルなどを繋いでライド。
 
 
 昨年のサンキューツアーでも試験的に走らせてもらった上部のトレイルですがやっぱり面白い。自然の地形を利用して作り込み過ぎず、フローな箇所もあればチャレンジングな場所もありワイルドとメローが入り混じっていて僕的には「すごく好き」なトレイルです。昨年より手を入れてあり、通過の困難な場所にはしごが組んであったり、道がわかりやすくなっていました。
 
 
 
 

 下部のリッジトレイルという共有トレイルは斜度も穏やかでとても気持ちよく、後半は昨年はなかった新たなルートが新設されていてアップダウンを繰り返しながら最後は下りで締めます。
 

 そのままサイクリングロードを進めばマウンテンバイク専用トレイルの「いがやバイクパーク」に接続することもできるし、サイクリングを登れば乗鞍高原の中心地に帰ることもできます。

 雨がシトシトと降り始めたためにいがやバイクパークを走って搬送車にピックアップされて帰還。

 ランチを挟んで午後はライドを見送って意見交換会。トレイルの感想や意見、提案など話し合いました。
 

 日曜日は超快晴。しかもこの季節の高原としては異例の暖かさ。

 この日の午前中は前日走ったリッジトレイルをガイドなしで自走で走り回りました。天候が違うだけでトレイルの雰囲気も変化して前日走ったトレイルと気づかない参加者もいるほど。
そしてやっぱり楽しすぎる!
 
 午後はガイドツアー。トップからボトムまでライドしました。乗鞍高原が初めての参加者もいらっしゃたので前日に走らなかったトレイルも交えてナイス天気、ナイスビュー(乗鞍岳頂上付近は冠雪していてほんとうにキレイでした)の中、約700メートルの標高差によって景色や路面が変わっていくトレイルライドを満喫しました。
 
 

 作り込まれたトレイルも好きですが、乗鞍高原のような自然の状態をできるだけ生かしながらフローと緊張感があるトレイルは飽きません。

 今回はイベントの告知期間も短かったので少人数での参加となりましたが、来シーズンはしっかりとスケジュールを組んでみんなで乗鞍高原でのリアルマウンテンバイキングを楽しめたらいいなと思います。

 素敵な企画をしてくれたノーススターアウトドアアドベンチャー、TRANSITIONの試乗車を貸し出してくれたLOVE BIKESの市川さん、ありがとうございました。土曜日の夜はまた熱い夜になりましたね。