愛知県刈谷市司町に鎮座され、霊験あらたかな「稲荷の玉」で知られる「市原(いちばら)稲荷神社」。御祭神は「市原稲荷の大神」と奉称される『倉稲魂神・保食神・大山祇神』。
「古老の伝えに、かつて海中から浮かび上がった御神体を白狐が咥えて陸に上がった為、村人たちが社を建てて稲荷大明神を祀ったと云う。「市原神社鎮座記」に、第36代孝徳天皇:白雉(はくち)4年(653)、亀狭山の地に神殿を創立したのが始まりと云う。水野忠政が亀狭山に刈谷城を築いたのち、社を城のすみに移し、武運隆昌の祈願所とた。明暦4年(1658)に社殿の造営あり。」公式HPより
二の鳥居前左右より神域を守護されるのは、稲荷のお狐様ではなく護国柄の狛犬さん一対。見た感じ新しい奉納のようです。
木漏れ日の中に溶け込む様な、優しい表情の岡崎型狛犬さん一対。比較的古い年代のように思えるのですが建立年は不明。
参道をまっすぐに進んだ先で参拝者を迎えてくれるのは、初秋の日差しの中に一際存在感を放つ朱塗の社殿。2004年の造営の際に朱塗りとされたそうで、空の青と境内の緑の中で実に鮮やか。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、巻物と鍵を咥えた稲荷の霊狐一対。
社殿の奥より御祭神の守護に当たられるのは木製の神殿狛犬さん一対。遠目からの写真なので繊細には写せませんでしたが良い表情です。
この石を触りながら祈ると、その願いが叶うと言われる霊験あらたかな「稲荷の玉」。願いは一つ・・「わが身も知り人も、みな壮健に過ごせますように」
向拝蟇股の赤獅子。歯噛みではなく注連縄の上に顎を乗っけてるのですが、下から見上げるアングルの所為か、何とも人懐こそうなお顔(〃∇〃)。
社殿向かって右手、鳥居の奥に鎮まられる摂社三社。「猿田彦神社」、御祭神は『猿田彦大神』。「内外宮社」、御祭神は『天照皇大御神・豊受大御神』。「春日社」、御祭神は『春日皇大神』。
鳥居の前にて神域を守護されるのは岡崎型狛犬さん一対。で・・・何故か仔狛を連れた吽形さんと仔狛の画像のみで、毬に手を置く阿形さんがいません(^^;)
「英霊奉祀刈谷神社」、御祭神は『土井家歴代藩主、地元自治功労者、天誅組松本・宍戸両志士、日清・日露戦争以降の戦没者の御英霊』
『明治天皇:御製碑』
【 あらし吹く 世にも動くな人ごころ いはほに根ざす 松のごとくに 】
末社「丹生川(にうかわ)社」、御祭神は『闇龗神(くらおかみのかみ)・高龗神(たかおかみのかみ)・罔象女神(みずはのめのかみ)』
鳥居の内より神域を守護されるのJは、岡崎型狛犬さん一対。
御神木と奉納絵馬掛け
「神馬社」、美しい白馬の御神馬が納められてます。
「明治の神池」。傍らの碑には「明治維新百年祭の記念に、明治の聖代を偲ぶため、明治神宮より下賜の知立神社花菖蒲大株を頂き、神池を造る」と記されています。
もっと一つ一つの画像の説明を丁寧に残しておけばよかったのですが、流石に画像だけを見てもそれがどの場所であったか思い出せないものが多く、きっとその時は全部覚えていられると思っていたのでしょう・・
参拝日:2011年9月23日