登り窯広場近く、常滑市栄町に鎮座される「常滑神明社」、御祭神は『天照皇大御神・豊受姫大神』。
由緒「神明社が創祀されたのは明応三年(1494)に瀬木の千代の峰に祀られていた古社が三社に分祀された時である。常滑浦という大きい入海が山から流れてきた土砂によって陸地化が進んだことや政治的変化の影響を受けて西之宮とも称せられた神明社。高宮とも称せられた常石神社。中宮とも称せられた大善院鎮守社の三社に分祀されたと云い伝えられている。元禄七年(1694)の棟札によれば伊勢の内宮・外宮・白山神社・乾坤宮の神を祀り、北條村、世儀村、市場村、同所浦方保示によって修復がなされている。~略~」
南側参道階段下左右より神域を守護されるのは、昭和十七年(1942)一月奉納の陶彫(とうちょう)狛犬さん一対。吽形さんは『柴山清風氏』。阿形さんは『片岡武正氏』の作。画像が均一でないのは場所的に撮影が困難だったらしいのですが・・・真実を知るのは撮影担当の御亭主殿のみ(^^;)
石段参道を上がって正面に鎮まる拝殿
拝殿前左右より神域を守護されるのは、昭和4年奉納の岡崎型狛犬さん一対。
社殿の西側に「伊勢神宮、橿原神宮、多賀大社」。東側に「明治神宮」の遙拝所。画像に残したものがどちらであったか・・今となっては不明。
鳥居の内に奉納されていた「御神馬」。御神紋付の腹掛けが無い御神馬は、より精悍で端正に見えます。
末社群の前に置かれた手水舎。水を吐く鯉の背中に跨る幼子。絵解きで考えれば「金太郎:鯉の滝登り」。そうなのか・・・な??
祭事の諸道具が納められているのでしょうか?
参拝を終えた後、私たちは「陶彫のある商店街」を散策。その後、常滑市奧条に鎮座される「常石(とこいし)神社」の参拝を予定していたのですが流石に午後六時を回った境内は薄暗く・・・
これから常滑を後にして別の自治体に向かう事を考えると、今を逃したら再訪は何時になるか・・、そう思うとやはりこのまま引き返せません。
境内には既に灯りがともされています
本殿左右より神域を守護される『下田生素作 明治22年(1889)建立』の陶彫狛犬さん一対。辛うじて写す事ができたとは言え、こんな時間になってしまったという気持ちが有るからか、狛犬さんのお顔も寂しそうに見えます。穏やかで良いお顔なだけに・・・再訪が叶わなかったことが今も悔やまれます。
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商店街歩きの途次に見つけた「瀬木会館」の壁に飾られた巨大な双龍の陶板画。
敷地内にあった瀬木地区の山車倉「世楽車」。「神明社・常石神社」の祭礼に曳き廻される6台の山車の一つが収められています。
参拝日:2011年9月24日