愛知県高浜市春日町に鎮座される「春日神社」。御祭神は『天児屋根命、武甕槌命、姫大神、経津主命、保食神、吉備臣建日子命、天押雲命』。
由緒「創建は不詳、その昔、天津児屋根命は大明神山に、武甕槌命は鹿島に経津主命は古宮に、姫大神は古春日に鎮座されていた四柱の神を古春日の地に合祀し、春日大明神と称した。永正年中(1504~1520)に鎮座地を移し、地名を春日と称し、前の地を古春日と改称。明治5年村社に列し、大正元年、北浦鎮座の「若宮神社(祭神 天押雲命、保食神)」を、同2年、字県鎮座の「県社(祭神 吉備臣建日子命)」を、同7年字県の「秋葉社」を合祀。昭和15年郷社に昇格。昭和32年、高浜町神明の神明社(祭神 姫大神)を合祀。昭和49年日、高浜市田戸町洲崎にあった高浜下の氏神「八剱社(祭神 日本武尊)」に産業道路がかかった為、当社境内地に遷座。」公式HPより
境内全体は深い緑に覆われており、季節ごとの美しい景色が容易に想像できます。そう言えばここは桜の名所だそうで、4月には桜祭りも開催されるとか。
左右に沢山の境内社が鎮座される参道途中、鳥居の内より広大な神域を守護されるのは、昭和9年(1934)2月23日建立の三河焼き狛犬さん一対。狛犬さんと言うよりも「お獅子」と言った方がしっくりきます。
久々の焼き物の狛犬さんという事で、阿吽それぞれ別角度から。
顔全体に影を落とす松葉の鋭い直線。それがまたより一層の迫力となって獅子の形相に趣を添えます。
東参道
東参道鳥居の内より広大な神域を守護されるのは、皇紀2600年(昭和15年)郷社昇格記念に奉納された三河焼きの狛犬さん一対。吽形さんは仔狛、阿形さんは毬の上に手を重ねています。
同じ三河焼きでも、表参道の狛犬さんとは、表情やしぐさが随分と違い独特の表情を見せてくれます。石の狛犬も最高に良いのですが、焼き物の狛犬の良さはまた別もの。
思わずお持ち帰りしたくなるような愛らしい仔狛さん、正面と横顔を(⌒∇⌒)
拝殿前左右より神域を守護されるのは、愛知県内の寺社ではお馴染みの岡崎型狛犬さん一対。
思慮深そうな吽形さんと、底抜けに明るそうな阿形さん(笑)
境内でゆったりと時を過ごされるのは、大正十三年建立の春日神社の御眷属・神鹿一対。春日神社の御眷属が鹿なのは、御祭神『武甕槌命』が、白い鹿に乗って鹿島神宮から奈良の春日の地に移られたことに由来するそうです。
拝殿向かって右に鎮座される「八剱社」。御祭神は『日本武尊』
「創建は正安三年(1301)、熱田神宮内の別宮八劔宮の分神を受け、西海戸に鎮座され、後に洲崎に移転遷座。昭和四十九年に春日神社の東方隣地に遷座。本殿・拝殿・屋根等は同形であるが、近代式に鉄筋コンクリートづくりに改造された。」公式HPより
拝殿欄間の「子持龍」の彫刻は『彫常』によるもの。拝殿全体の写真は無いのに、欄間の画像だけは残していた私(笑)
拝殿前より神域を守護されるのは、昭和二年八月建立の岡崎型狛犬さん一対。吽形さんの後方に「八剱社」の拝殿が・・・(-"-)
「八剱社」向かって右手に、1989年に竣工した「神楽殿」
上組の「秋葉神社(俗称:若宮さん)」。大正元年に北浦より春日神社境内に遷座。
破風の下には高浜出身の職人『岩月仙太郎』作の「龍の飾り瓦」。
靖国神社遥拝所
「慰霊碑」
白馬の親子神馬が納められた「御厩(みうまや)」と、陶製の御神馬。
「御厩」の屋根の上にはすっかりお馴染みの留め蓋瓦の獅子一対。穏やかそうな吽形に比べて、阿形さんの迫力ある横顔・・・夜中に出会ったら間違いなく気絶します!
手水舎
手水舎の屋根、留め蓋瓦の上でまどろむように寛ぐ、飾り瓦の鹿。
参拝日:2011年9月19日