三河線一駅だけの旅(笑)で三河高浜駅に到着。まずは駅の歩廊上から楽しめる「瓦の庭「海(かい)」 。日本庭園の思想と瓦を生かした造形表現でさざ波の海をイメ−ジした瓦のオブジェ。鬼の道の出発点(終着点)の位置づけだけあって、随所に鬼や三州細工瓦が一杯。
駅前に設置された陶板の地図・・・地元民でない私にはどれがどの道なのかやっぱり良く分かりません(^^;)
とりあえず、目指すは大山緑地・・に鎮座される「春日神社」。時間的な制約もありゆっくり散策は出来ませんが、陶器製の狛犬さんに出会えてご機嫌なご亭主殿でした(⌒∇⌒)
春日神社への脇道の角にある「馬頭観音」。 瓦や粘土などを運んで働いてくれた馬に感謝する為、馬主たちが大正5年(1916)に建立。
一般的には龍や獅子の彫刻が多い向拝ですが、馬頭観音のお堂という事で疾走する馬。
お堂は1995年に改築されたとの事。という事は留め蓋の獅子さんはとってもお若いという事ですね。立ち獅子に逆立ち獅子、阿吽ともとっても良い表情をされています。
馬頭観音からすぐの地には、鳥帽子姿で御幣をもった男神と女神の双体道祖神を祀る小堂もあります。愛知県の高浜で道祖神に出会えるなんて意外!意外過ぎて小堂を写し忘れました(-"-)。ちなみにこちらの道祖神様は市指定文化財だそうです。
行く先々で道を示してくれるコースガイド。歩き続ける私たちの前にふいに現れる三州瓦の鬼たち、まさに瓦好きには聖地のような散歩道。
細工瓦と言えば鬼を払う「鍾馗さん」も重要アイテム。屋根の上でやっと見つけた鍾馗さんに思わずガッツ! おやおや、塀の上にもおいでになる。
近くの路地にあった「裏 鬼門除神石 表」。初めて見ました。
目線を下げたまま振り向けば、何と足元にも鍾馗さん。楽し気なお顔の寿老人もいます。しゃがみこんでデジカメを向けていると、鍾馗のモデルを見せてあげようかと建物の中から声をかけられました。
拝見させて頂いた鍾馗様は、鮮やかな朱の衣をまとっておられます。お忙しい仕事の手を止めて、わざわざ屋内から持ち出して下さった「まど庄鉄工所」のご主人さま、その節は本当に有難うございました。
次の目的地は飾瓦が素晴らしいと評判の「知経山:蓮乗院」。こちらでは防火・防災、悪魔除け、平安繁栄の祈りなどを込めた天女・仙人・亀・竜宮城などの飾り瓦が数多くあるのですが・・・
時間的に遅すぎたようで、どの画像もどの画像も、黒いシルエットだけ・・・。こちらの天女と竜宮の海亀のみが何とか見られる限界の一枚となりました。
一対の留蓋の獅子は、たまたまお日様の恩恵が受けられた場所にあったもので、何処が頭で何処が顔か・・。
背中に「牡丹」をしょった「唐獅子」。いわゆる「唐獅子牡丹」の留蓋は多分この時が初めてだったと思います。
瓦で装飾された「敷き瓦の小路」を抜け、鬼瓦が飾られた「鬼瓦工業」の前を通り過ぎて・・・・
高浜不動とも呼ばれる「塩前寺」。ここでの見どころは留蓋瓦の「鳥天狗」。ですが・・時間的にはさらに無理がありすぎて・・それでも折角なので一対だけ。
お不動さんの境内には、何故か石仏に混じって微笑む瓦細工の観音様が。
参拝を終えて、そうしてその角を曲がれば、その先に広がるのは「森前公園」の瓦の海。さぁ、引きずる足に鞭打って(笑)衣浦観音までもう一歩き!
訪問日:2011年9月19日