木曽路の宿場巡り、四十二番目「妻籠宿」を出て大桑村に入り、中山道四十番目「野尻宿(のじりじゅく)」。キャッチコピーは「七曲の町並み・野尻宿」
四十一番目の「三留野宿」の看板を見かけなかったなと後になって気が付いたのですが・・・何しろ軟弱者が走る道は常に広くてそれなりに交通量のある国道。旧〇〇道と書かれた道は、よほどでない限り基本的にスルー😅。
木曽路comのサイトによると「野尻宿は江戸から77里47間、次の三留野宿へは2里18町、宿の延長は6町5尺(約670m)。木曽十一宿の中で奈良井宿に次ぐ長さを誇る野尻宿。外敵を防ぐために所々狭く曲がりくねった街並みが特徴で「七曲り」と呼ばれています。」
天保14年(1843)の「中山道宿村大概帳」によれば、野尻宿の宿内家数は108軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠19軒で宿内人口は986人。残念ながら昭和18年の火災のため建物等に往時の面影はあまり残されていません。
野尻駅前にある「庭田屋」は往時の旅籠の様式を残した建物で、昭和53年公開の「男はつらいよ」のワンシーンに登場します。
JR東海中央本線「大桑駅」。夕暮れ時のホームは何故か人のぬくもりが恋しく思えて、隣に立つ人の存在を確かめずにはいられなくなります。そうしていつもの笑顔を確認して、見知らぬ街の見知らぬ駅に別れを告げるのです。
訪問日:2014年6月19日