奈良市中町の一画、市街を見わたせる丘一面に約4000本の梅が見ごろと聞き、早速バイクの後部座席に(笑)。緩やかな谷間の両斜面を埋め尽くしているのは奈良時代に愛でられた白梅。所々に平安時代に愛されたあでやかな紅梅が濃く薄く、様々な彩を見せて咲き、しかもそれが無料で観覧できると言うのです。
唯一の欠点は観光地として整備された場所ではないので、そこに至る道幅が狭いこと(^^;) にも関わらず大勢の人が車で訪れる為、付近一帯がかなりの渋滞に巻き込まれてしまうのです。何が驚いたといって、大型の観光バスが道幅一杯にのろのろと進んでいるのを見た時・・・、何もこんな狭い場所に来なくてもと、思わず運転手さんに同情した二人(笑) ともあれ、満車の駐車場もバイクの私たちには問題ではなく、無事に梅林へと繰り出せました。
この見事としか言い様のない美しさ!。桃源郷という言葉がありますが、さしずめこれは梅源郷(笑)。見渡す限り一面の梅の花、しかも樹高が低いので花の色香をすぐ近くに感じることができるのです。私の下手な説明ではとてもこの感動は伝えきれません(^^;)
春日観光のHPには、「梅林の中を周回するように道があり梅林全体を見て楽しむことができます。追分梅林の梅は、白梅、紅梅で背が低いのが特徴です。」
梅の木の下でお弁当を広げている家族連れや、カップルの姿もたくさん見かけました。それでも広大な梅林なので、人の居ない場所を探すのは至って簡単。
さらに!お弁当を忘れてきても、関係者の方々の手作りのお弁当が販売されているので問題なし。観光地にありがちな割り増し価格ではなく、本当にお手頃な価格でしかも美味しい!!とくれば、言うことなしですよね。
そういえば、梅林の外れに「ダチョウ」が飼われていたんですが、大きな玉子が一つ忘れ物みたいに転がっていました。あれはこの梅林の所有者が飼育しているものなのでしょうか?とすると玉子は食べるのかしら?
なんて興味津々で眺めていたら、いきなり近寄って来たダチョウさんがお腹をツンツン!そんなに痛かった訳ではなかったのですが、意外と力があったのと何より吃驚したのとで思わず「痛っ!!」・・・ダチョウさん、あの時はごめんね(^^;)
早春の一時、花と美味しいお弁当と、思い思いに語らっている賑やかな家族連れ・・・ああ、日本って本当に美しい国だとしみじみ。とかく嫌なニュースが多い昨今、この美しさが損なわれることの無いようにと願わずにはいられません。
この日の観梅は「ダチョウとの遭遇」も含めて予想以上に楽しい一日だったのですが、良い事ばかりは続かないもので(^^;) 渋滞を避けようと選んだ帰り道で悲惨な目に遭いました。たまたまバイクで走っていて見つけた道路標識「大阪府道・奈良県道7号枚方大和郡山線」この道を通ったら枚方市に出られるみたいだね・・なんて、本当に無知ほど怖いものはありません。
「大阪府と奈良県、府県境の傍示(ほうじ)峠の区間は、平均勾配8.9%の急勾配が約1kmにわたって続く難所。」・・・通称「腐道&険道7号線」と呼ばれていたなんて・・それを知ったのは恐怖の何十分間かを経験した、ずっと後のことでしたq(T▽Tq)(pT▽T)p
訪問日:2008年3月16日