山口市秋穂西に門を構える、真言宗御室派寺院「八幡山:大師寺」。『 弥勒菩薩』を本尊とします。
正八幡宮境内に隣合う宮之旦地区にあり、秋穂八十八ケ所霊場第1番札所。天明3年(1783)、遍明院第8世性海法印が弟子とともに四国八十八ヶ所を巡り、各霊場から御符と敷地のお砂を頂き帰郷し、秋穂周辺に八十八ヶ所の霊域を定めてそれぞれの地に御符を供えてお砂を撒布して札所としたのが始まりといわれ「日本最古の写し四国(四国八十八ヶ所を模した霊場)」といわれています。
生憎の雨模様でしたが、応対して下さったお若い住職の方は、仏具の手入れの手を休め、「秋穂八十八ケ所」の事など色々と話してくださいました。御朱印をお願いした時の対応も、これ以上ないほど丁寧に真摯なお姿で、墨を摺り御朱印帳に向かい合って頂きました。正直・・このような対応は初めてと言っても過言ではありません。御朱印を待つ間「弥勒菩薩様・子安大師様」にお参り。
思いがけなく温かいおもてなしを頂き、本堂を辞した後もずっと気持ちが優しさで満たされていました。
「硫黄島玉砕勇士之碑」昭和20年3月建立。皆様方の尊い命の贖いの上に築かれた平和を、私たちは決しておろそかにしません。ただ、ただ感謝の祈りを込めて・・
奉納された幾多の石祠
車に帰る途次に見かけた亀趺(きふ)
正面から見ると亀趺というより犬趺・・そんな名前の趺はありません!とご亭主殿から念押し。でもいくら見直しても・・・ねぇ~😅
思いがけない場所で出会った「芭蕉句碑」は、文政十(1827)丁亥春
【春もやゝ 景色とゝのふ 月と梅】
参拝日:2015年11月13日
正八幡宮と隣り合わせに座す大師寺。当初は神宮寺かと思いましたが違いますとの事。ここで紹介した碑など、特に正八幡宮所蔵の案内がない物は大師寺と共に紹介させて頂きました。