山口市秋穂西宮之旦に鎮座される「秋穂(あいお)正八幡宮」。御祭神は『応神天皇・仲哀天皇・神功皇后』
由緒「弘仁5年(814)、外敵侵攻に対する鎮護として豊前国・宇佐八幡宮を勧請して二島(現・山口市秋穂二島)に勧進したのが始まり。元亀1年(1501)に大内義興が現在地に遷座。現在の社殿は元文5年(1740)に長州藩六代藩主・毛利宗広が建立したものといわれる。明治6年(1873)に郷社となり、明治34年(1901)に県社に昇格。昭和36年(1961)、社名を八幡宮から正八幡宮と改称す」
覆屋の中に鎮まる御本殿(国重要文化財)は、規模の大きな三間社流造。
一の鳥居の先に続く風情ある参道、その先には、江戸中期に近郊の庄屋が建立したという二の鳥居。
二の鳥居から続く参道、山口県観光サイトに「灯篭は長州五傑の一人『山尾庸三』の寄進」とありましたが、灯篭全部なのか、それとも間に建つ大灯籠の事なのか・・その辺りが不明(^_^;)
参道正面には、桧皮葺の屋根に翼廊をもつ美しい姿の楼拝殿(国重要文化財)。
説明によれば「柱間一間の楼造形式で、正面に唐破風造の向拝をつけ、扉を設けない。この左右に拝殿を囲むような形の庁屋(翼廊)が取り付く。拝殿は本殿の前に接して建つ畳敷の建物で、後方に張り出し部をもった比較的簡素な建物である。上空から見た時「宮」の文字に配置される。」
拝殿左右の庁屋(翼廊)には床が張られています。
拝殿前左右より神域を守護されるのは天明5年(1740)建立の狛犬さん一対。剥きだした歯を見せて不敵に笑う吽形さんの頭には角が。同じく丈夫そうな歯を見せて笑う阿形さん。おそろいの三段カットのたてがみが良い味を出しています。
檜皮葺:入母屋造に袴腰の鐘楼は元文5年(1740)建立(山口県指定文化財)。
金文字:青銅製鳥居額
小雨の中、神職の方は不在で御朱印は頂けませんでしたが、文化財の社殿に、不敵な笑みの狛犬さんとの出会い等々、素敵な参拝でした。
参拝日:2015年11月13日