北塩原村檜原剣ヶ峯、磐梯朝日国立公園に位置する「裏磐梯」にある「五色沼湖沼群」。明治21年(1888)、磐梯山頂北側、小磐梯を含む部分が水蒸気爆発によって山体崩壊を起こし、岩なだれが川をせき止め、このエリアに数百もの湖沼が形成されました。
一般的に「五色沼」と呼ばれていますが、正式には「五色沼湖沼群」。毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼など、大小30ほどの様々な色合いを持つ湖沼の総称。それらの五色沼湖沼群を巡るハイキングコースは全長4kmと言う事ですが・・流石に身の程をわきまえて😅、私たちのいく先は五色沼でも最も有名な「毘沙門沼」。
背景に雄大な磐梯山が望める毘沙門沼。最大水深13メートル、面積10万平方メートルと、五色沼湖沼群の中では1番大きく、更に沼の底に沈殿している珪酸アルミニウムのため、晴天の時に見せるエメラルドグリーンは、形容する言葉が見つけられない程、ただひたすらに美しい。
見る角度、見る場所、見る時間、様々な要因によって、折々に、清らかに妖しく色を変える「毘沙門沼」
無理は厳禁だからねとお互いに約束していたのに、ついつい、ではこの次に見える「赤沼」は? その先の「みどろ沼」は?と、好奇心が先走り・・
ところが、毘沙門沼から先の探勝路はこんな感じで、これはほんの序の口。どうやら幸先はあまりよろしくない・・
それでも頑張ってみたものの、やっぱり、世の中そんなに甘くない😥 殊に足に障害を持つ身には、後々の事もちゃんと考えておかなきゃと言う事で
・・・回れ右。
踵を返した瞬間に見せてくれた、神々しいほどの翡翠の碧。それだけで充分すぎる程素敵な経験が出来たと納得できる・・それほどまでに神秘の色。
足元に咲く花に癒されて
見る場所によってこんなにも違ってみえる。それほどにこの「毘沙門沼」は大きいんだと、改めて目の前の風景に魅せられる。
ああ、裏磐梯があんなにハッキリ見える😊 あれほどの災害を引き起こしながら、これほどの美しい世界を作り上げる・・まさに人知を超えた、自然と言う神が創り上げた造形。
同じ場所に居合わせた素敵な恋人さんたちと、写しあいっこをした記念の一枚。
【 水漬きつゝ 新樹の楊 ましろなり 】水原秋桜子
訪問日:2015年6月20日
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