市原市郡本に鎮座される「郡本(こおりもと)八幡神社」。御祭神は『誉田別命』。
創建時期等の詳細は不詳ですが、奈良時代の上総國「市原郡衙(ぐんが)」の地とされています。 本殿は異様なほど鮮やかな丹塗りで、一瞬「稲荷の社」を想像し、後で社額を見直した程。
拝殿はネットで見た時は本殿同様、丹塗りの真っ赤な建物でしたが、今は「丹」の片鱗すらなく、全く面影もありません。 いつから変わったのか調べてもよく分からず、ちょっと期待していただけに残念。
拝殿前から神域を守護されるのは、延享5年(1748)8月建立の「江戸中狛犬」。「江戸の初め」の狛犬に続く年代だから「江戸中」だそうで、単純明快な分類。
それにしても立派な顎のお髭(狛犬さんだから顎鬚は変ですが)、丸っこい体に短目の脚・・ 顔の造作と体のバランスが、まるで別物を繋ぎ合わせたように見える、不思議な一対。
境内の一画に建立されていた「郡本青年団 団歌」の碑。この町の青年団は今でも活発な活動がされているようですね。 私が育った町にも「青年団」なるものがあり、子供会の世話や消防団のお手伝い等をしていて随分と良くしていただきました。とても懐かしい思い出です。
御神木の「郡本八幡神社のイチョウ」。その樹齢は200~300年と推定されています。
神社周辺は市原郡家の比定地とされ、参道付近には建物の礎石とされる石も安置されています。 この「石祠」が何を祀ったものかは不明ですが、遺跡発掘の経過上の「何か」かもしれません。
参拝日:2019年3月19日
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