浜田市元浜町、浜田漁港を見下ろす高台に鎮座される「大歳(おおとし)神社」。御祭神の詳細は不明。社名から『大歳神』ではと思うのですが・・
御祭神を『大歳神』と仮定して、父神は『素戔嗚尊』。母神は『神大市比売(かむおおいちひめ)』。日本神話では、穀物(歳)の実りを守護する神とされており、また新たな年迎えの神ともされます。兄弟神は同じく穀物の神『宇迦之御魂神』。
拝殿額は波頭の中を進む龍の鏝絵
長い石段を登りきった先より神域を守護されるのはぺったりと耳を寝かせてまっすぐに正面を見つける狛犬さん一対。「嘉永七年(1854)甲寅秋」の刻。
この年はペリーが下田に開港を布告した年。日本という国が大きな波のうねりに巻き込まれ始めた時期です
拝殿前より神域を守護されるのは、明治四十三年(1910)七月建立の出雲丹後系・・いや、石見系の狛犬さんかな。 近くに海があるせいか。吽形さんはお顔の右半分に欠落が・・・
本殿向かって左隣に鎮座される摂社。
参道の方側、縦一列に並ん神域を守護されるのは、昭和十六年十月建立の出雲丹後狛犬さん一対。来待石独特の脆さが阿形さんの下あごを削りとってしまいましたが、仔狛を胸に頑張っておいでです。
本殿向かって右隣に鎮座される摂社。
石段下鳥居の左右より神域を守護される出雲丹後の狛犬さん一対。角が取れて丸くなる・・とはまさにこのような姿を言うのかも・・
「浜田港とは懐かしき名なり、予が小学時代と独学時代の記憶はすべて浜田にあり・・・・」境内にあった『島村抱月』の序文で、碑は浜田城址公園内に設置されています。
境内から見る浜田漁港
参拝日:2012年11月9日
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