車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

淡海国玉(おうみくにたま)神社 in 静岡県磐田市

2019年03月26日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・静岡県

2010年4月・2016年12月の二度に渡る「淡海国玉(おうみくにたま)神社」参拝。

磐田市見付に鎮座される「淡海国玉神社」。先日紹介した「見付天神」とは縁の深い神社で、主祭神は『大國主命』

由緒に【創立年代不詳なれども 延喜式神名帳所載式内社で あり、国史現在社で古来 当国鎮座国府総社と称す。朝廷並に武門武将の崇敬 厚く一條天皇正暦二年 依勅舞車の神事執行す】

「三間社流造」の本殿脇内陣には、遠江国磐田郡の式内社「御子神社(瓊々杵命・木花開耶姫命)」「御祖神社(鴨御祖神)」「須波若御子神社(須波若神)」の三社を合祀。
その他にも「熊野神社(速玉之男命・事解之男命・伊邪那岐命)」「浅間神社(木花開耶姫命)」「御霊神社(御間城入彦五十瓊殖天皇)」「山神社(大山咋神)」「智満稲荷神社(宇迦之御魂命)」「神明神社(天照大神・豊受大神)」「赤髭神社(赤鬚神)」「三神社(須佐之男命・豊受大神・迦具土命)」「本宮神社(大己貴命)」の九社を合祀。
また、明治期に存在していた境内社「春日神社」「八幡神社」「稲荷神社」も、現在は本殿に合祀されているそうです。

石段参道の途中、手水舎の隣にあるのはかっての「神の井」と思われますが、重石代わりにしているのは、どう見ても灯篭の台座・・・

反対側の柵の中には大切に保存されていると思われる石灯籠。丁寧に作られた囲いから想像できるのは、よほど古い年代の奉納か、もしくは名のある人物の奉納か。

御神門の向こうには気持ちよい空間が広がり、市文化財に指定された社殿が見えています。

拝殿前左右より神域を守護されるのは、「因幡の白兎」と『大國主命』の神話にちなんだ狛兎一対。それぞれに仔兎と鞠をもっています。ちょっと可愛いと思ったのは、仔兎にも紅白の紙垂(しで)が掛けられていた事(^-^)

文久3年(1863年)の造営になる拝殿は立川流の棟梁「昌敬」の遺作として有名で、特に向拝の「子持ち龍」・貫の「獅子」などの彫刻が有名なのですが・・、文化財保護のためにネットが掛けられており、画像では今一つ。

そんなため息が聞こえたのか(笑)、貫の獅子だけネットからはみ出しており、精悍な表情までも読み取る事ができました。

本殿(附 棟札5枚)は、明暦3年(1656年)頃の造営で、2015年12月8日に静岡県指定有形文化財。幣殿・拝殿は文久3年(1863年)の造営で、2016年3月28日に磐田市指定有形文化財に指定。広い境内の中にゆったりと座す神の社、見える景色の全てに神の息吹が感じられる美しい場所です。

参拝日:2010年4月18日&2016年12月15日

 


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