高梁市有漢に鎮座される「廣峰(ひろみね)神社」。御祭神は不明ですが、由緒に播磨の国より牛頭天王の総本宮とされる「広峰神社」の御分霊を勧請とあったので、『素戔嗚尊』が御祭神と思われます。
由緒「享和二年一月、播磨国飾磨郡広峰山広峰神社の御分霊を勧請した。氏子地域:有漢町有漢羽場・下市・古市・山形・市場・新市場・上市・信清・大谷・中市の10地区」岡山神社庁HPより
参道入り口、鳥居の両脇より神域を守護されるのは、昭和11年(1936)建立の備前宮獅子一対。スラリと細身で精悍な顔立ちをしておられます。
参道入口には自然石をくりぬいた手水鉢が置かれ、銀色の獅子が水を吐いています。
おそらくセメントを使って作られたものではないかと思われるのですが、まぁその表情の凶悪かつ愛嬌のある事(どっちやねん!!)
鳥居の奥に見える石段参道を登らず、なだらかなスロープの西参道から境内に。広くとられた境内入り口より神域を守護されているのは、玉と鈴で遊ぶ黄金の狛犬さん一対。
全体の感じからして「上有漢神社」の狛犬さんと同じ『中山森造氏』ではないかと思われます。が、向こうと違ってこちらには銘がないため確証はありません。太い鈴緒を咥えた歯の感じ、開いた大きな鼻とか見ていると・・そう、神楽などに登場する獅子頭を連想させます。
おそらく他では決して見る事がないと思われる天然巻き毛の黄金の獅子、さらに全体像も追加してみました😀
案内がないため詳細は不明ですが、境内には控え柱を持つ鳥居の奥に鎮座されるお社と、かって神仏習合の名残だったと思われるお堂が祀られています。
覆い屋の中のお堂に祀られているのは『牛頭天王(素戔嗚尊)』を思わせる木像。組み合わせた手が剣を握っていたようにも見えますが、それもすべて想像の域を超えません。
拝殿はここからさらに石段を登った先・・・平地の多くない地域ではこういう事はよくある事、先が見えているだけでも上等と思わねば😓
拝殿の前から見る有漢の町並み
町並みの向こうに見える山間の農地
登りは辞退した南参道の石段、帰りくらいはと挑戦しましたが、同行した岡山在住の義姉と二人、もうすっかりヨレヨレ😓😥
参拝日:2010年8月11日
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