白山市河内町福岡、手取川の中流部に位置する北陸電力:水力発電所「福岡第一発電所」。赤煉瓦の美しい建物は明治44年(1911)に辰村組により設計施工、現在も発電所として稼働している現役の建物です。
2001年に国登録有形文化財に登録された煉瓦造、瓦葺の美しい外観。その独特の佇まいは、他の同様の建物をいくら見てきても、決して見飽きることのない美しさ。
道路沿いに建てられている為、まずはその奥行きの深さから実感できるのもラッキー。 更に、建物がある場所よりも道路の方が高い位置なので、屋根の形状まで綺麗に見渡せます。写真は現地に向かう途中の車の中から、下の写真は車を降りて道路上から写したもの。
普通に歩いていて、こんな風に建物を見られるなんて今まで例の無い事。で、ついつい何度もデジカメを向けてしまいましたが、幸いにも交通量が少なく、思う存分上から目線(笑)で、この歴史的建造物を堪能しました。
入り口近くに有った「福岡第一発電所」の案内板。これで見ると掲載の写真は川向こうからですね。 建物の後方に見える巨大なパイプは、発電所の建物とは道路を挟んだ山肌側。お陰でじっくりとその巨大さを堪能できます。
手取川を眼下に臨む位置から振り返ってみた「福岡第一発電所」。秋の日差しを受けてキラキラと輝く川面。発電所のさらに向こうには人々の日常が広がっており、時間が許せばあそこまで行ってみたかったけれど・・。
訪問日:2011年10月12日
しかも、まだ稼働しているとの事でさらに驚き。
レンガ造りは味わいがありますね。
一世紀以上を経ても変わらないこの景色・・
日本人の技術の高さと心根が感じられます。