会津若松市追手町に鎮座される「鶴ヶ城稲荷神社」。御祭神は『宇迦魂命(うかのみたまのみこと)』。
「至徳元年(1384)、蘆名直盛公が東黒川館の築城時に勧請。寛文6年(1666)年、保科正之公が三の丸から本丸に移築。明治に入り、鶴ヶ城が取り壊されたため、城内にあった稲荷神社の御神体を合祀安置し、鶴ヶ城稲荷神社と改称。その後、遠藤啓士が鶴ヶ城跡地を買い取り消滅が免れたため、鶴ヶ城の帯郭に再建されたが、御神体 (狐を乗せた神) は残っている。」
「築城の縄張りに苦心した芦名直盛が勧請先の田中稲荷神社に祈願したところ、霊夢を見て目覚めてみると降り積もった雪の中に狐の足跡があったことから、それをしるべとして築城の縄張りを決めたと伝えられている。」
重厚な石造りの明神鳥居をくぐると「編み笠とほっかむり」をした姿が特徴的な神狐さん一対。仔狛さんはお揃いのほっかむり。巻物を咥えた神狐さんは三宝に乗せられた宝珠に手を置いています。 背中に掛けられた手編みの肩掛けも良い感じ。
福島県に入って、初めて目にした不思議なお姿に軽くカルチャーショックを与えられた二人。何と表現すればいいんでしょう??神域を守護されるだけに相当以上に怖いお顔なのですが、それと編み笠の赤い紐との対比は予想の斜め上。
よほどの寒がりなのかほっかむりだけでは足りず、背中にも赤い布を巻いてもらった仔狐さん。頭に添える手の爪の鋭さ・・にも拘らず、編み笠の下の怖い顔はどこまでも親の慈悲に満ちて見えるのです。
石段参道途中より神域を守護される、編み笠とほっかむりの神狐さん一対。仔狐に手を添える神狐さん。巻物を咥え米俵に手を置く神狐さん。この米俵も初見。稲穂を咥えた神狐さんはよく見かけますが、米俵とは規模が大きいですね😊。
仔狐さんはたっぷりと丈の有る赤い布を首に巻いて、今どき風。
拝殿ちかくより神域を守護される、編み笠とほっかむりの神狐さん一対。宝珠に手を置く神狐さん。鍵に手を添える神狐さん。
拝殿幕には会津葵の紋
拝殿の上より神域を守護される神狐さん、赤いほっかむりに赤い肩掛け。それぞれに米俵と宝珠に手を置いています。
奉納石灯籠一対
竿部分に刻まれた狛犬さん、さり気なく神域の守護をされているようです。
参拝日:2015年6月29日