郡山市開成に鎮座される「開成山大神宮」。御祭神は『天照大御神・豊受大神・神倭伊波禮彦命(神武天皇)』。伊勢神宮の御分霊が奉祭されている事から『東北のお伊勢さま』とも呼ばれます。
創建「安積開拓の開拓民の精神的なよりどころにするため、福島県の典事の中條政恒が伊勢神宮の分霊の奉遷を神宮司庁へ働きかけた結果、明治9年(1876)1月に太政大臣が認可。地元では「岩代大神宮」を希望したが、「伊勢神宮」と同じように旧国名を冠することに政府が難色を示したため、「開成山大神宮」の名称が決定。猪苗代湖から導水した安積疏水の起業式は明治12年(1879)に挙行、通水式は明治15年(1882)10月1日に岩倉具視右大臣ほか要人を招いて開成山大神宮で執り行われた。」公式HPより抜粋
拝殿後方に、一間社神明造、銅板葺きの御本殿。
現在の拝殿は、1991年の御分霊奉遷百十五年と皇紀二千六百五十年を奉祝し、青森檜葉で造営。神明造、切妻、銅板葺き、平入、正面1間切妻向拝付き。
昭和50年(1975)、御分霊奉遷100年を奉祝し、伊勢神宮より遷宮の際の御用材の撤下を受けて現在の本殿を造営。これに合わせ、明治8年(1875)に造営された旧本殿を瑞垣の南に曳き移し、「桑野宮(くわののみや)」とし「本社御祭神三座の荒魂」をお祀りします。
切妻、銅板葺き三間一戸の御神門
御神門前左右より神域を守護されるのは、随分と目鼻立ちのがっちりされた狛犬さん一対。形で言うと招魂社系に近いと思われますが、白目部分が強調されている所為で、ビックリ顔に😅
宝物殿には神宝の太刀「備前国長船・室町時代刀匠:勝光の作」、槍「国綱:安土桃山時代の作」。いずれも郡山市指定重要文化財の指定。
拝殿の左側奥に建立された「聖徳太子:十六歳孝養像」
聖徳太子像由緒碑「太子は尺度広狭の制を定めて技術の法を示し、建築士諸工匠の守護神と仰ぎ尊ばれている。昭和46年6月8日に建築士会郡山支部が、建築士法制定20周年を記念して聖徳太子像を奉安」
由緒碑の後方にあった「歌碑」・・・・読めません😔
新たに銅(あかがね)によって修繕された鳥居。開成山大神宮は安積原野開拓に大きな役割を担った事から、2016年に「未来を拓いた「一本の水路」-大久保利通"最期の夢"と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-」の構成文化財として日本遺産に登録されています。
参拝日:2015年6月26日