柳井市大畠町神代。R437号線をひたすら下って右折、「岩尾の滝」を目指し、苦手なカーブが連続する山道を走る事しばし・・見事な紅葉に彩られた一画に無事到着😅 「廣濟宗厄難(こうさいしゅやくなん)」の碑に出迎えられました。
紅に染まる眼下には、水音と共に白く輝く三筋の滝。阿弥陀如来の四誓偈の一節「廣濟宗厄難」とは、「広く人々の災いを取り除く」。その文言通り「滝にうたれると脳病・肩こり・腰痛・のぼせ眼・脚気などに効能がある」と古来より云い伝えられる「岩尾の滝:雄滝」。
延暦5年(786)、伝教大師(最澄)が摂津住吉明神の神託により神代(現:柳井市大畠)の地に下られ、観音像を刻み御本尊として建立された観音堂(現:岩尾山光明寺)。
川向うに見える赤い橋を渡れば「雌滝・白糸の滝・住吉の滝」に至ると案内にありましたが・・橋は閉鎖されています。
光明寺への参拝を済ませ、黄色く染まった落ち葉の道を進めば、広い一画には「観音の滝」の謂れともなった観音菩薩像、三十三観音碑、宝塔などが奉納され、古よりの崇敬の篤さを伝えています。
私たちの前に神秘的な姿を見せる「雄滝」。滝壺の右手には天然の窟屋へと続く石段が設けられ、窟屋のうちには地蔵菩薩像が祀られています。
高さ16m、二条の水流は駆け下る龍の如く岩肌を濡らし滝壺へと下り、赤く染まった水の中にかき消える・・・それを確かめるいとまも無く、新たなる水龍は飛沫を周囲に降り注ぎながら、先に行った龍の後を慕うように滝壺に落下し、波紋だけを残して・・繰り返されるその様は、時空を忘れる光景。
ご亭主殿の「危ないから!」の制止を珍しく振り切って窟屋まで登り、そして気が付く。違う!龍は滝壺に消えたんじゃない、滝壺から天の高みを目指して登ろうとしているんだと。言葉を忘れて真っ直ぐに向かい合う龍の目が優しく細められ、岩肌に縋りつく私を見返す。
それは今思い返しても不思議な瞬間でした。流れ落ちる滝に、私は確かに白銀に輝く龍の姿を見た・・と、今でも確信しています。
訪問日:2017年11月27日
おはようございます!
いいですね!
パワーをもらえそうな
スポットですね!
滝のマイナスイオンに包まれると
気持ちがふわ~~~と温かくなる
そんな感覚でした(⌒∇⌒)
私のようなごく普通の人間には、貴方のされたような発見はできません。
「違う!龍は滝壺に消えたんじゃない、滝壺から天の高みを目指して登ろうとしているんだと。」
意識してできることではなくて、一瞬の閃きです。上から下へ落ちる滝を見て、逆発想のできる人は中々いません。
「言葉を忘れて真っ直ぐに向かい合う龍の目が優しく細められ、岩肌に縋りつく私を見返す。」
凄い発見をされましたね。tononeko殿も驚かれたでしょう。
「廣濟宗厄難」の碑と紅葉の美しい山の中で、貴重な体験をされました。良かったですね。
石の仏たちが見守る中
悠久の時を絶えることなく流れ続ける滝を見ていると
私のような凡人でも、心が洗われる思いがします
そうしていつも思うのですが・・・
日本って本当に美しい国なんだなと
この神秘の美しさを守ってくださった先人の方々に
感謝の気持ちでいっぱいです。