今回は事前購入して見た「おくりびと」、素敵な映画だった
先の日曜日に、いささか侮って予約もしないで観に行った「おくりびと」に再度挑戦した。といっても、今回は事前に、インターネットでチケットを購入していった。ある種のブームともなっている「映画」であり、シネコンにしては広い室内は、ほぼ満席だった。その人気ぶりも頷ける素晴らしい映画だった。
ただ、この日は自民党総裁候補4氏(与謝野氏は、経営破綻とした米証券大手リーマン・ブラザーズ対策のため不参加)が岡山タカシマヤ前で揃って演説するので聞きに行こうかとも悩んだが、一つ片付けておきたいとの思いから、先にふられた「おくりびと」を見に行った。そう、演説会は諦めた。
それにしても、今「納棺師」について、ずいぶんと注目を集めている。インターネットで調べても、「葬儀社」などが、「納棺師をお手配できます」と書いているのが多々見られる。
私の母を送った際にも、死化粧などもしていただいたが、今で言えば「納棺師」の方だったのだろう。ただ、映画の「能管師」は、全く違った。映画を見て、是非ともお世話になりたいとの気持ちになった。
ところで、「誕生」と異なり、唯一平等なのが「死」と言われている。私も、いつか死を迎えるだろう。夏目漱石ではないが、「ご覧下さい、私はこんな風にして生きてきたのです」と胸を張って言えるだろうかと考えたりもする。
そして、誰にも知られなくてもいい、静かにこの世から去っていきたいと考えて
いる。そんな時、誰か一人でも、私のために泣いてくれる人があれば嬉しいのだが。それは欲というものだろう。