「望まなかった延命」への反響をめぐって、読売が三回連載で取り上げている
「回復の見込みがないお母さんに、希望していない延命治療を施されたというKさんのお話を先月紹介したところ、約1000通の感想を頂きました」との書き出しで、「読者と記者の日曜便〔特別版〕」で「延命治療」が取り上げられた。日曜日の昨日は〈上〉であり、三回の連載となっている。
記事の中では、「厚生労働省の2008年の調査では、家族が余命6ヵ月の末期状態になった場合に、延命治療を望む人が約25%、望まない人が約52&」とあるように、延命治療を望まない人が多い。かく言う私もその一人だ。
そんな中で、「肺気腫だった母(81)は、今年1月、風邪をこじらせ、危篤状態で入院しました。母は日頃、『もしもの時は家族に迷惑をかけたくない』と話していたので、本人と家族の思いとして、延命は避けたいと病院に伝えました。でも医師は『これは延命ではなく緊急の措置です』と、のどに人工呼吸器の管を入れました。(中略)1ヶ月後、病院は『気管切開をしましょう』と言いだし、私は『しないで』と言えませんでした。殺人になるような気がして。今、母は病院の天井だけを見て生きています」。
一方では、「希望通り延命治療をせずに見送ったが、13年経った今でも良かったのかと自問自答する」との声もあり、また「『貴重な別れの時間』が持てて、延命治療をして良かった」との声も掲載されている。
人の生き死には、本当に難しいと思う。ただ、私は「延命治療は望まない。決してしないこと」と決めて、家族には言い渡している。