映画「典子は、今」を観て、白井のり子さんの講演も聞いた、元気をもらった
このところ桑野にある「ふれあいセンター」に行く機会が多い。我が家からは少しだけ遠いが、それでも何しろ開催される「催し」が魅力的なので、頑張って通っている。無料の催しでしっかりと学べ、かつ駐車場はあるので負担も少ない。貧しい身には、ありがたい限りだ。
さて、昨日行ったのは「ボランティアフェスティバル」の一つの催しである 映画「典子は、今」の鑑賞と、それに出演した白井のり子さんの講演会だ。
サリドマイドの影響を受けて両腕のない白井のり子さんは、1981(昭和56)年に松山善三監督・脚本の 映画「典子は、今」に主演し、現在はライフミッショナリスト(命の大切さを伝える人)として、講演・執筆活動を続けておられる。
私はサリドマイド薬禍の子どもたちに心を寄せて、写真集なども購入している。そして映画「典子は、今」も公開当時に観ており、書籍『典子は、今』(潮出版社刊)も購入している。
そして、白井のり子さんが熊本市役所を2006年3月末に退職した後に出版した『典子44歳 いま、伝えたい』(光文社刊)も購入して読んでいた(近況を増補して、今年文庫版化されている)。
そんなこともあり、映画の上映とご本人の講演が聴けると言うことで、申し込みのハガキを出した。30年の時間が経過して観た映画は、全く色あせてはいなかった。むしろ以前よりも、心に迫ってきた。そして、白井のり子さんの講演は、とても素晴らしかった。
お母さんの言葉「“悲しんでいる時間があるだけ幸せ”、将来のことを考えても辛いだけ。『今を生きる』ことに一生懸命」等、たくさんのメッセージももらった。そして、映画出演の際の様々なエピソードも語られ、実際に舞台上で「今を生きる」と書くパフォーマンスもされた。
松山善三監督は、「この世の中にはいろんな障害を持った人がたくさんいる。だから、あなたを見て、元気や希望を持ってくれるような映画を作りたい」と、白井さんを説得されたとのことだ。松山善三監督は、この映画「典子は、今」以外にも、ろうあ者の夫婦を描いた名作「名もなく貧しく美しく」(1961年作品)も作られている。本当に仕事をされている。心から、敬服する。
それにしても、こんなにステキな映画の上映や講演に、わずか300席の会場が満席でないのが悔しい。一人でも多くの人に観て欲しい映画だし、聞いて欲しい講演だったのに。素晴らしい催しを企画・主催された方々に、心から感謝した。
昨晩は改めて、「サリドマイド被害児」の写真集(『こどもの告発』)や、白井のり子さんの著書などを読み返した。心が震えた。私も「今」を、一生懸命生きていきたい。
毎日目先を追っかけるので精一杯、情け無いです。 心にゆとりを持たなければなりませんね。
ところで、ご多忙のようですね。ブログもずいぶんと更新されていないですものね。お疲れを出されませんように。またお邪魔します。