地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

恋文を書こう

2017年03月28日 | 読書

梯久美子著『世紀のラブレター』を読んでいる、パートナーにハガキを書こう

 今「読書ルーム」で読んでいるのは、梯久美子著『世紀のラブレター』(新潮新書)。「明治から平成の百年、近現代史を彩った男女の類いまれな、あられもない恋文の力を辿る異色ノンフィクション」だ。

 著者は「まえがき」で、「たった10年かそこらで、日本人は何でもメールですませるようになってしまった。愛の告白や別れの言葉さえ、今や『書く』ものではなく『打つ』ものである。気軽に書いてすぐに送ることができるのはメールの利点だが、報告書のたぐいならいざ知らず、紙の手触りも個性の伝わる肉筆の文字もない“電子恋文”では、なんとも味気ない。おまけに、恋が終わればクリック一つ、キー一押しで虚空の彼方消えてしまう。気恥ずかしくなる程正直で、それ故に胸を打つ。その人が生きた時代や人生がにじみ出る--そんな恋文を日本人はつい最近まで書いていた。恋愛も言葉も、吹けば飛びそうに軽くなってましった時代だからこそ、さまざまな日本人が一文字一文字思いを刻んだ恋文を、もう一度、読み返してみたい」と書いている。

 どうです、この本を読んでみたくなるでしょう。私はと言えば、パートナーが「年賀状を私にも欲しい」と言い毎年出していたこともあり、永遠の旅立ちをしたパートナーに、私が愛用している鳩居堂の絵はがきで近況と感謝の気持ちを書いてみようと思う。届けば、嬉しいのだが…。

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