枠順も決まり、ダービーが戦闘モードに入った。コントレイル、サリオスの二強で決まるはずがない。40年以上競馬をやってきて、ダービーが人気2頭で決まったのは一度しか記憶にない。
1980年のオペックホースとモンテプリンスのダービーだ。1番人気はモンテプリンス、勝ったのは2番人気のオペックホースだった。その年の皐月賞を勝ったのが4番人気ハワイアンイメージで、3番人気のオペックホースは2着、5番人気のモンテプリンスは4着、なのになぜダービーがオペックとモンテの二強対決となったのかは情けないかな全く記憶がない。ただオペックの単勝と枠連を1点でで当てた記憶だけが残っている。つまり、その年の二強決着は皐月賞と全く連動していないということだ。
少なくとも皐月賞と連動した二強対決は、ダービーでは二強決着になった試しがないのだ。
今年は二強が皐月賞で圧倒的強さで結果を出したが、それでもダービーはそのままで収まらない。
そんなこんなで二強に割って入る伏兵は、次の3頭に絞り込んだ。弥生賞1、2着のサトノフラックとワーケア、そして皐月賞4着のウインカーネリアンだ。
3頭の中ではワーケアが二強崩しの最有力とみている。皐月賞を見送り、二強との対決の場をダービーに絞った陣営の覚悟、さらに鞍上がルメールとくれば、府中2戦2勝の大器が本気で勝ちに来たと言っていい。
そして大穴推しのウィンカーネリアンだが、大外18番は吉兆とみた。皇帝シンボリルドルフが勝ったダービーで、2着に粘ったのが19番ゲートからダッシュ良く先行したスズマッハだった。今回も皐月賞のように先行すれば、2、3着は期待できる。
サトノフラックはルメールから武に乗り替わり、皐月の雪辱を狙うが、上手く立ち回れば皐月賞の差を詰められる。
今年は二強プラス3頭で勝負する。