21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

夢だった老後の競馬

2022-07-18 20:50:42 | ヨレヨレ競馬ライフ

 函館ラスト、函館記念、軸を外して3連複をあれこれ買い散らかしたら当たった。大した儲けではなかったが、とりあえず、仕舞い良し。そういえば上半期のラストGⅠ宝塚も当たったっけ。

 今にして思えば、昔から最終レースの大どんでんがえしが得意だった。最近はとんとご無沙汰だが、とにかくあの感動は麻薬と同じでクセになる。まもなく半世紀になろうかという馬券との付き合いも、そんな大逆転があってこそ続けられたと思う。

 バブルの末期、派手に馬券を買っていた時期があったが、そのころ舎弟のように可愛がっていた部下としていた話を思い出す。あの頃、仕事をさぼって、二人で平日開催の道営競馬に行っては、派手に張っていた。今のように3連複や3連単はおろか、連勝馬券といえば枠連しか売っていなかった。そんなことから中央競馬とちがって、稼ぐためには買い目を抑え大金を張る丁半博打みたいな買い方が地方競馬では常識だった。そんなわけで当時は3連馬券を1目100円買いして一喜一憂する今とは、全く違う乱暴な博打を打っていた。

 そんな時、派手な博打の合間に舎弟とこんな会話をしていた。

 「俺の夢は年金暮らしをするようになったら、道営競馬にきて馬券を100円買って、遊ぶことだ」

 「いいなあ、それ、そん時は俺も付き合うよ」

 派手に馬券を買っては、緊張し、興奮する。当たれば大騒ぎし、外せば最大な溜息をつきがっくり肩を落とす、もはや遊びの域を超えた不健康な競馬との付き合いをどこかで否定していたがゆえに出た正直な言葉だった。

 今、あの頃夢見た齢になったが、競馬場に行って100円買いする夢は叶っていない。コロナもあるが、道営が門別開催しかなくなったことが大きい。しかもネット買いが主流となっては、中央から地方まですべての馬券が買えるとあっては、のんびり競馬を楽しむどころではない。かろうじて夢に近づいたのは1目100円買いくらいだ。ただし、3連単であり、枠連を100円買うおくゆかしさとは程遠い。これはこれで、楽しい競馬ではある。

 来週から待望の札幌が始まる。ふと、あの頃夢見た老後の競馬を実践しようかなと思った。

 

 

コメント
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