JRAは今年70周年を迎え、テレ東などでも特別番組を制作したが、改めて、そのうちの50年近く、何と半世紀も、JRA、いや中央競馬会というべきか、まあ、ともかく競馬と付き合い続けていることに我ながら驚いた。
ハイセイコーも、テンポイントも、トウショウボーイも、リアルタイムで付き合ってきたわけだが、40年以上の月日が流れたにもかかわらず、ついこの間の出来事のように鮮明に覚えている。実際、数えれば大昔ではあるのだが、簡単に昔とはいえないくらい、馬たちのパワフルな走りが瞬時によみがえるのだ。
その頃の自分を振り返れば、間違いなく大昔の思い出があるわけだが、こと馬に関して言えば、ハイセイコーとダノンデザイルとの間に40年以上もの距離感を全く感じなのだ。
たぶん、記憶に残る名馬たちの若き日の記憶がすべてであるからだろう。もし、晩年のシンザンのように老いてもなおメディアに取り上げられ、現役時代以上に老いぼれた姿を目にさらされたなら、話は変わってくるが、幸いなことに記憶に残るのは颯爽とターフを駆ける名馬たちなわけで、それだけ見れば時間的な距離などないに等しいのである。
それにしても半世紀になろうとする中央競馬会との付き合いで、一体いくら祝儀を弾んだのだろう。考えただけでぞっとする。
神戸新聞杯にオールカマー、そして菊花賞に秋天、おいしい秋を続けるためにも、いくら損したかなどと野暮なことは考えないでおこう。
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