ベイの快進撃のおかげで、競馬の負けがずいぶん緩和されている。明日、一気に頂点を極めてくれることを願う。
さて競馬である。正直、GⅠウィークではないこともあって、今週はどこか上の空。それでも、馬柱を見ると、ギャンブラーの血が騒ぐわけで、明日の2歳重賞を見ていて、16年前のファンタジーSをふと思い出した。
道営から転厩したイナズマアマリリスから3連単を買って30万馬券をゲットしたのだ。なぜ、買えたのか。
正直、当時は馬券どころでないどん底状態だった。それが、たまたま誤配されてきた道新スポーツ(サンスポ)だったと思うがスポーツ新聞を見たことがはじまりだった。とても馬券など買える懐具合ではなかったが、身に付いた習慣は抜けないもので、当然、目が行くのは競馬コーナーだった。買えないのはわかってはいるが、馬柱を見ると予想したくなる。ファンタジーSを見ていて、惹かれたのがイナズマアマリリスだった。道営からの転厩初戦、当然、印はない。札幌のすずらん賞で2着になったレースを覚えていて、これは走るかもしれないとひらめいたのだ。そう思うと、買いたくなる。しかし、ここで負けたら、当分は飯抜きだ。買えるわけがない。そう思ってはいるのだが、体はスニーカーを履き、チャリンコに乗ってすすきのWINSに向かっていた。
悩みに悩んで、とにかく晩飯抜き覚悟で、イナズマアマリリスを頭に3連単を800円分買った。発走まで1時間くらいあったので、アパートに帰ろうかとも思ったが、せっかく街に出たのだから少しぶらつこうと思い旭屋書店に行きドン・キホーテに行っているうちに時間が過ぎ、気づけば発走時間が過ぎていた。
どうせ外れただろうと思い、それでもWINSに戻り、馬券を払い戻し機にそっと入れると「この投票権は・・・」という声が聞こえてこない。うそだろ、おい、当たったのかよ、ろくに払戻金も確認せず、ボタンを押すとバラバラバラと札束を数える音が鳴り始め、分厚い札束が飛び出してきた。
札束を握りしめ、「うそだろおい」と心の中で何度も繰り返しそのままアパートに帰った。
あのどん底生活は思い出すのもはばかられるが、それにしても、よくもまあ買ったものだ。もし外れてたらどれだけ落ち込んだことやら。今だから笑えるが、あの誤配がなければ馬券など絶対に買っていなかった。
そんな思い出のファンタジーS。道営転厩馬はいないが、北海道デビュー馬から買ってみるか。モズナナスター、カルプスペルシュ、ヴーレヴー、ウォーターエアリー、ニシンクードクール、カワキタマナレアの6頭だが、さてどれから行こうか。
イナズマアマリリスに乗っていたのは池添だった。武から池添に乗り替わるウォーターエアリーからいってみっかな。
そういえば、昨日の道営競馬のエーデルワイス賞に、イナズマアマリリスの子が走ってたっけ。しんがり負けではあったが・・・案外、吉兆かもしれない。
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