21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

有馬が来れば思い出す

2020-12-21 19:23:15 | ヨレヨレ競馬ライフ

 コロナにもめげず、やり切った2020中央競馬も、いよいよラストウィーク、有馬ウィークの始まりだ。

 この時期になると、いつも過去のレースを振り返るが、いい思い出と悪い思い出が二つづつある。

 いずれも古い話だが、何年たっても有馬が来れば思い出す。

 まずはいい思い出から。

 競馬を始めて間もなないころ、世に言うTTG時代の話だ。当時4歳クラシック(現3歳)の主役を張ったトウショウボーイとテンポイントが参戦した。しかし、当時の競馬は3歳と4歳以上の古馬の力差は今以上と見られていたことから、オッズは二頭の枠連でも700円くらいついていた。トウショウボーイが1番人気でテンポイントが3番人気だった。

 今年の4歳は強いんだ!とトウショウボーイとテンポイントで鉄板と信じて、枠連を3000円一点買いしたのだが、これが来たからたまらない。エリモジョージ、アイフル、フジノパーシア、スピリットスワプス、テイタニアなど名だたる古馬勢を2頭が一蹴したのだから、本当に強かった。ちなみに翌年の有馬はスタートからゴールまで2頭のマッチレースという伝説の有馬で、枠連240円だった。いかにおいしい馬券だったかがわかるというものだ。

 二つ目のいい思い出は、テイエムオペラオーとメイショウドトウのライバル対決だ。こちらは2頭の人気が抜きん出ていて、馬券の妙味はなしと思われたが、当時新発売のワイドならイケると踏んで勝負した。軸に抜擢したのがダイワテキサスだった。何番人気だったかわすれたが、確か10番人気以下の穴馬だった。重賞は連勝街道まっしぐらの恐ろしく強かった時代を知っていただけに、2頭に迫るのはテキサスと決めて、ワイドでオペラオーとメイショウドトウへの2頭流しで勝負したら、結果ドンピシャでしてやったり、1700円と2900円ついた。後にも先にもワイドで買ったのも勝ったのもこれが最初で最後だった。

 悪い思い出はこちらも古い話で、TTGの一角グリーングラスが勝った有馬記念。本命はグリーングラスで対抗に抜擢したのが前年の覇者カネミノブだった。直線でグリーングラスが抜け出し、カネミノブが後に続く、理想の展開にできたと思った瞬間、カネミノブのうちを強引にすくって抜け出したのが横山典の親父、横山富雄騎乗のメジロファントムだった。カネミノブの加賀武見は驚いて立ち上がるアクシデント。どう見ても走路妨害で失格だろうと思ったが、何故か審議にすらならなかった。なんだよ、そりゃあないだろうと馬券を握りしめて唖然とした苦い思い出だ。

 もう一つの悪い出は、メジロパーマーが逃げ切った有馬記念だ。宝塚記念でパーマー流しでいい思いをしただけに、パーマからこちらもJCでいい思いをしたトウカイテイオーとブロンズコレクターのナイスネイチャ、そしてライスシャワーへの3点流しで勝負したら、レガシーワールド抜けで万券を逃した。JC参戦馬は疲労がありテイオー以外は買えないと切ったのが裏目に出た。買えなかったのはテイオーだったのだ。ああ、悔しい。

 そんなテイオーが奇跡の復活を遂げた有馬は最高の思い出レースだったが、前日の飲み会がたたって馬券を買えなかった。こちらも、別の意味で悔しい有馬だった。

 朝日は、あっさり外したが、いよいよラスト、今年の有馬はいい思い出をつくろう。 


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