ハーパーを買わなかった理由が情けない。ルメなら買いのはずなのに、昨日に限って、ハーパーは罠だと思い込んでしまった。しかも、その根拠は何もなかった。ただただ感が悪かったということだ。オークスで、GⅠ4連敗。ダービーは背水の陣だ。
今回は枠順が決まるまで予想しないと決めた。そんなわけで、思い出に浸る。
ダービーを馬券にした思い出は数は少ないものの、それなりにある。今でもはっきり覚えているのは、3つのレースだ。
一つ目はオペックホース。モンテプリンスの2強対決で、1番人気がモンテ、2番人気がオペックだった。馬連も3連馬券もなかった時代だ。勝ったのはオペックの単勝、モンテとの枠連1点。完璧な勝利だった。当然、配当は安かったが、何より予想が完ぺきだったのがうれしかった。
二つ目はシンボリルドルフ。前日、会社に内緒で東京から来ていた先輩の運転手のバイトで1万円をゲット。当然、全額ダービーにぶち込んだ。買い目は記憶にないが、当り目ははっきり覚えている。ルドルフから最も人気薄の8枠だ。3000円買っていた。大崎のスズマッハが最内で粘ったのを見て大興奮したことは言うまでもない。
三つめはフサイチコンコルドだ。正直、予想はあまり真剣でなかった。プリンシバルSで権利を取ったコンコルドだが、熱発明けだったはずで、人気はなかった。何故買ったのかだが、たぶん藤田で勝ったはずだ。その頃は、競馬よりゴルフに夢中で、結果を知ったのもゴルフ帰りの車の中だった。スコアは最悪だったが、馬券を当てて大いに気が晴れた。
いずれにしても大昔の話だ。その後にも、いくつかは当てていると思うが、記憶に残ったのは昔のレースばかり、歳を取ったということなのだろう。
もちろん、馬券を外しても感動したレースは多々ある。トウショウボーイとテンポイントが負けたレース。根本がオラシオン(メリーナイス)で勝ったレース。アイネスフージンの中野コール。トウカイテイオー、ミホノブルボン、ウィニングチケット、ナリタブライアン、タヤスツヨシあたりまでは、珠玉のダービーのオンパレードで人生で最も馬券を買いあさっていた頃だ。
あと一つ、どうしても忘れられないダービーがキンカメが圧勝したダービーだ。なんと釧路のWINSにいた。仕事に追われ、競馬どころでなかったが、仕事で行き詰って、発散するには競馬しかないと思い立ち、当時、滞在していた北見から釧路まで車を飛ばした。ネットでも買うことはできたのだが、どうしても馬券売り場の喧騒が恋しかった。キンカメの存在は知っていたが、あそこまで強いと思っていなかったのは競馬に浸っていなかったからだ。それでも、最終を当てて留飲を下げた。
それ以降もいいレースはたくさんあったが、思い出として語るには昭和おやじにとっては新しすぎるのだ。ディープやウォッカやオルフェなど、つい昨日の出来事なのだから。
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