マーメイドSは牝馬のハンデ戦だけに大荒れの予感がする。川田のエーデルブルーメが人気を集めそうだが、重賞初挑戦の5歳馬だけにかなり怪しい。
重賞ウィナーはミッキーゴージャス、ラヴェル、コスタボニータ、エリカヴィータの4頭、古馬重賞を制しているミッキーゴージャスとコスタボニータはそこそこ人気だが、3歳クラシックを戦ったラヴェルとエリカヴィータはいずれも低評価でラヴェルが15倍の10番人気、エリカヴィータに至っては40倍を超える14番人気に甘んじている。
近走不振とはいえ、見くびられすぎの印象がある。エリカヴィータはコスタボニータが勝った前走の福島牝Sがコンマ5秒差の5着と大負けはしていない。しかも斤量がコスタは55K、エリカは56Kだった。それが今回は逆転してコスタが56K、エリカが54Kである。コスタ相手に限れば逆転は十分ある。
一方、3歳春のクラシック戦線でリバティアイランドとしのぎを削ってきたラヴェルは、オークス4着の後の成績がパッとしない。3歳秋以降はローズS14着、秋華賞11着、京都記念5着、中山牝S11着ではいかにも早熟だった印象だが、見限るのはまだ早い。唯一の掲示板、京都記念は古馬の一線級が相手で、休養明けで6番人気の評価を考えれば善戦といっていいい。たぶん、前走の中山牝Sの惨敗が人気を落とす要因なのだろう。しかし、お姉さんのナミュールがGⅠを勝ったのは4歳秋、それを思えば妹もここらで復活というシナリオが用意されていてもおかしくはない。
ここはラヴェルの大駆けに賭ける。