昨日衆議院が解散になりました。今月27日の日曜日が総選挙の日に決まりました。
10月27日は、民主主義国日本の国民、有権者が、国政の責任者を選ぶ権利を行使する大事な日です。
投票に行く事は国民の義務だという言い方もありますが、ここでは「義務」と言わず、敢えて「権利の行使」と言いたいと思っています。
ところで、この権利の行使状態がいまどうなっているかですが、折角の権利を行使しない人が沢山いるのです。
下のグラフは戦後、日本が民主主義国になってからの総選挙の投票率の推移を見たものです。
衆院選の投票率の推移(総務省:%)
見れば一目瞭然ですが、戦後の時期の投票率は高いものでした。民主主義とはやはりいいものだ、国民が自分たちの望む政治家を選ぶことが出来るシステムがあれば、軍国主義の政府に騙されて、国民が自分の命を粗末にすることを強制されるような事はなくなるという実感を持っていたからでしょう。
ところがどうでしょうか、投票率は上下に動きながらどんどん下がってきています。そして最近の総選挙では 投票率50%台が当たりまえの様になっています。
これでは日本の民主主義は「半分民主主義」ではないでしょうか、半分の人は民主主義の基本に従って行動していますが、あとの半分の人は、民主主義の基本に従った行動をしていないのです。
自分が投票してもしなくても世の中は変わらないだろうと考えているのでしょう。
しかし現実は、第41回総選挙辺りから投票率は急降下し、日本は長期不況に入り、45,46回多少の回復を見ましたがその後はいっそうの低下です。そして日本経済・社会の低迷は深刻さを増しています。
「半分民主主義」では日本は半分の力しか出ないのでしょう。それは、半分の有権者が国政に真面目に支える意識を持っていないからです。
この日本の低迷状態を脱却するには、有権者がこぞって国政に参加する意識を持たなければ駄目でしょう。
「半分民主主義」から「全部民主主義」になったときに、初めて日本は再生するのではないでしょか。
今回の総選挙は、投票率100%を目指し日本の民主主義が「全部民主主義」になって、日本が、持てる力を存分に発揮できる国になるための起死回生の転機ではないでしょうか。
皆さんがそろって投票すれば、必ず日本は大きく変わると思っています。