日本経済再活性化の可能性を考える その4
前回、日本経済の活性化の阻害要因として指摘されている主要な問題点を見ました。考えてみれば、まさにそうした要因が重なって、現状の日本経済の冴えない状態が発生しているということでしょう。
そして、当然のこととして、このまま推移していけば、こうした状況は続くのでしょう。
しかし国民の多くは、現状に安住しつつも、「もう少し何とかならないか」と考えていることは事実でしょう。とはいえそのエネルギーレベルはあまり高くなく、どちらかというと、政府や地方自治体などが何かやってくれないか、という待ちの姿勢が目立ち、自分の生活の改善は自分の力で、といった、戦後や高度成長期のような気概はあまり感じられません。
ここはひとつ、日本人が「やっぱり自分で動かなければダメなのか」と気が付いて、自分で何かを始める気にさせる、そういう雰囲気を作っていくといった作業が必要になるのでしょう。
馬や牛に河を渡らせようとしても、霧や霞で向こう岸が見えない時は大変難しいといいます。向こう岸が見えてくると、安心して渡る気になるのだそうです。
人間も所詮は動物の仲間ですから、本能にしてからがそうでしょうし、頭で考えて行動する場合にはますます「行き着く先がどんなところか」見えてこないと動きにくいのでしょう。
こう考えてみますと、今、日本に足りないのは、10年後、20年後に、われわれはどんな社会に住んでいるかという具体的なイメージということになりそうです。
CO2 の排出の15%削減などという目標は出てきますが、そのとき日本の電力供給の仕組みはどうなっているのか、交通・輸送手段の体系はどうなっているのか、住宅のエネルギー・システムはどうなっているのか、現状ではすべて「行き当たりばったり」です。
企業経営で言えば、これは「成り行き経営」で、企業経営としては最悪です。国でも企業でも、経営は基本的に「計画経営」でなくてはなりません。計画がなければ組織は動かないというのは、経営の基本です。ただし計画は必ず狂います。計画は狂ったら修正していけばいいのです。
戦後の復興の時代、高度成長路線を突き進んだ時代、日本政府は、傾斜生産方式から所得倍増計画まで、これを一生懸命やってきましたよね。
前回、日本経済の活性化の阻害要因として指摘されている主要な問題点を見ました。考えてみれば、まさにそうした要因が重なって、現状の日本経済の冴えない状態が発生しているということでしょう。
そして、当然のこととして、このまま推移していけば、こうした状況は続くのでしょう。
しかし国民の多くは、現状に安住しつつも、「もう少し何とかならないか」と考えていることは事実でしょう。とはいえそのエネルギーレベルはあまり高くなく、どちらかというと、政府や地方自治体などが何かやってくれないか、という待ちの姿勢が目立ち、自分の生活の改善は自分の力で、といった、戦後や高度成長期のような気概はあまり感じられません。
ここはひとつ、日本人が「やっぱり自分で動かなければダメなのか」と気が付いて、自分で何かを始める気にさせる、そういう雰囲気を作っていくといった作業が必要になるのでしょう。
馬や牛に河を渡らせようとしても、霧や霞で向こう岸が見えない時は大変難しいといいます。向こう岸が見えてくると、安心して渡る気になるのだそうです。
人間も所詮は動物の仲間ですから、本能にしてからがそうでしょうし、頭で考えて行動する場合にはますます「行き着く先がどんなところか」見えてこないと動きにくいのでしょう。
こう考えてみますと、今、日本に足りないのは、10年後、20年後に、われわれはどんな社会に住んでいるかという具体的なイメージということになりそうです。
CO2 の排出の15%削減などという目標は出てきますが、そのとき日本の電力供給の仕組みはどうなっているのか、交通・輸送手段の体系はどうなっているのか、住宅のエネルギー・システムはどうなっているのか、現状ではすべて「行き当たりばったり」です。
企業経営で言えば、これは「成り行き経営」で、企業経営としては最悪です。国でも企業でも、経営は基本的に「計画経営」でなくてはなりません。計画がなければ組織は動かないというのは、経営の基本です。ただし計画は必ず狂います。計画は狂ったら修正していけばいいのです。
戦後の復興の時代、高度成長路線を突き進んだ時代、日本政府は、傾斜生産方式から所得倍増計画まで、これを一生懸命やってきましたよね。