デフレ3悪
政府はデフレ宣言をしたようですが、プラザ合意以来長期のデフレに悩まされてきた日本にとって、またデフレ宣言とは・・・、改めて気が重くなるようです。
私は以前から自分勝手に考えて、「デフレ3悪」という指摘をしてきました。デフレの時は、自動的にこんなことが起こり、自動的に景気が悪くなるという指摘です。
1. 消費不振(先延ばし)
消費者は、先行き物価が下がると思えば、消費を先延ばしすることになります。例えば、来年あたりに、もっと良い車が安い価格で出ると思えば、新車への買い替えは急がずに、差し当たってもう一度車検を取って、新しい車が出るまで待つでしょう。これでは消費は伸びません。
2. 利益圧縮
企業は原材料や商品を仕入れて、それを加工したり陳列したりして売りますが、必ず一定のたな卸し回転期間がかかります。デフレの時は、たな卸し回転期間中にも物価が下がることになりますから、高めの価格で仕入れて、安めの価格で販売ということになり、その分だけマージン(粗利益=売上総利益)は自動的に減ります。
3. 金融不安
物価が下がって行く分だけ実質金利は上昇します。物価が下がるということは現金の価値が上昇することですから、現金を持っているだけで得をします(しかし余り実感しません)。
一方、借金している人は、借金の価値が膨らみます。金利が1パーセントでも、物価が1.5パーセント下がれば、実質金利としては2.5パーセント金利がかかったのと同じです。
預金金利はゼロ以下には出来ません。貸出金利は下がっても実質金利は高いので銀行利用者は減り、金融機関の収益性は落ち、銀行倒産が起きます。金融政策は効かなくなります(流動性の罠)。
こんなデフレ経済は、本当に御免蒙りたいと思うのですが、またまたデフレに苦しむのでしょうか。何か脱出策はないのでしょうか。
頭の良い日本人のことです、何か考えて、マーシャルでもない、ケインズでもない、新しいデフレ克服策を編み出すときではないでしょうか。
従来の経済学などにとらわれない、自由な発想で、何とか日本経済を活性化したいものです。
政府はデフレ宣言をしたようですが、プラザ合意以来長期のデフレに悩まされてきた日本にとって、またデフレ宣言とは・・・、改めて気が重くなるようです。
私は以前から自分勝手に考えて、「デフレ3悪」という指摘をしてきました。デフレの時は、自動的にこんなことが起こり、自動的に景気が悪くなるという指摘です。
1. 消費不振(先延ばし)
消費者は、先行き物価が下がると思えば、消費を先延ばしすることになります。例えば、来年あたりに、もっと良い車が安い価格で出ると思えば、新車への買い替えは急がずに、差し当たってもう一度車検を取って、新しい車が出るまで待つでしょう。これでは消費は伸びません。
2. 利益圧縮
企業は原材料や商品を仕入れて、それを加工したり陳列したりして売りますが、必ず一定のたな卸し回転期間がかかります。デフレの時は、たな卸し回転期間中にも物価が下がることになりますから、高めの価格で仕入れて、安めの価格で販売ということになり、その分だけマージン(粗利益=売上総利益)は自動的に減ります。
3. 金融不安
物価が下がって行く分だけ実質金利は上昇します。物価が下がるということは現金の価値が上昇することですから、現金を持っているだけで得をします(しかし余り実感しません)。
一方、借金している人は、借金の価値が膨らみます。金利が1パーセントでも、物価が1.5パーセント下がれば、実質金利としては2.5パーセント金利がかかったのと同じです。
預金金利はゼロ以下には出来ません。貸出金利は下がっても実質金利は高いので銀行利用者は減り、金融機関の収益性は落ち、銀行倒産が起きます。金融政策は効かなくなります(流動性の罠)。
こんなデフレ経済は、本当に御免蒙りたいと思うのですが、またまたデフレに苦しむのでしょうか。何か脱出策はないのでしょうか。
頭の良い日本人のことです、何か考えて、マーシャルでもない、ケインズでもない、新しいデフレ克服策を編み出すときではないでしょうか。
従来の経済学などにとらわれない、自由な発想で、何とか日本経済を活性化したいものです。