tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

安倍政権、滑り出し順調

2013年01月11日 16時47分03秒 | 経済
安倍政権、滑り出し順調
 本当に有難いことに、新年になっても、日本経済は順調に動いているようです。それを感じさせるのは、何と言っても、株価の順調な回復です。 
前々から、日本の株価は諸外国に比べて出遅れているという事でした。世界経済がリーマンショックから回復に向かっても日本の株価は上がらないなどと言われていました。

 やれやれと思っている人は多いでしょう。自分の働く会社の株が上がってくれば、多分会社の業績が上がるという予想があるからだろう、となんとなく気分が明るくなるといった感じでしょうか。

 それにしても、これほど急速に株価が上がるとは、予想外という方も多いでしょうし、安倍さんが日銀に働きかけただけでこんなに違うのかと驚く人も多いでしょう。何か、もっと本質的な変化がどこかで進んでいるのではないか、と探っておられる方も多いと思います。

 多くの方が気づいておられるのは、昨年暮れから$/¥が大きく円安に振れているということです。口先介入だけでこんなに変わるは異常でしょう。安倍総理は自分の手柄だと言いたいかもしれません。確かにそれもあるでしょう。

 加えて、日本の貿易収支の赤字化もありましょう、消費税論議の混乱も、積極財政の展開による財政赤字の拡大もあるかもしれません、このブログも、(円高が)ここまで来たら、日本も当面黒字国であることを止めたらと言ってきました。

 しかし、まだ海のものとも山のものとも分からのないに、$1=¥90が見えて来ています。株高の原因が円安であることは明らかでしょうし、一方、アメリカでは新しい「財政の崖」がまた目前に迫っているようです。それでもドルは、対円でも、対ユーロでも上がり気味です。

 情報もデータも不十分ですが、tnlabo が注目しているのは、アメリカのシェールガス・シェールオイルです。ヨーロッパでは多くの眼がそこに行き始めているようです。やはりアメリカは資源国だったという事でしょうか。今、資源国の通貨は軒並み高めです。しかもこれは短期問題ではなく何十年という長期問題です。

 新政権も滑り出し順調ですが、頑張ってやり過ぎ、滑り転ぶことないようにして下さい。同時に日本の関係官庁も学者も経済団体も企業も、労組も、十分に情報をシェアし、この辺りを確り見極め、日本経済の健全な回復と発展のために誤りない舵取りをしていってほしいと思っています。