ミハイル・ゴルバチョフさんは、ソビエト連邦の最高指導者でありながら、ソビエト体制の誤りを認め、その解体と終焉を進め、また世界を核の脅威から解放しようとの強い思いを持った歴史に残る改革者だったと思っています。
ロシア革命以来70年にわたって実証された、共産主義国家というものが結局は独裁主義に陥るという現実を、旧ソビエト連邦の中で、そのリーダーに上り詰める過程で気づいたのでしょう、グラスノスチに自らの命を懸けてソビエト連邦の解体を実現し、更に、アメリカのレーガン大統領と当時の中距離核戦力全廃条約に調印、ノーベル平和法を受賞しました。平和に向けて歴史の転換に努力しという行動は世界史に刻まれるところでしょう。
その後のエリチンの急激な自由経済化に向けての荒削りの政策がロシアの経済力を弱め、プーチンに変わってからはその反動ともいえる旧ソビエトへの回帰現象に揺れるロシアのウクライナ侵攻に見るような混沌の中での死は、本人も心残りが多かったのではなどと思っています。
旧ソビエト体制の中でリーダーとなりながら、その体制の誤りを見抜き、その是正に自らを懸けたことに深甚の敬意を表するとともに、冥福をお祈りしたいと思います。
アクセス状況
アクセス | |||
---|---|---|---|
閲覧 | 473 | PV | |
訪問者 | 212 | IP | |
トータル | |||
閲覧 | 2,371,408 | PV | |
訪問者 | 730,258 | IP |