東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

新入生自己紹介2019 part23 final 吉田遥香

2019年07月09日 19時00分00秒 | 新入生自己紹介
 
 
くれは、紹介ありがとう。合宿中無駄にスペイン語(主にHolaとGracias)を話し、遊ぶことへのモチベーションだけがやたら高く、タピオカを飲むたびに「キラキラ大学生っぽくない?」と、本当はキラキラしていない人のセリフを口にしています。
 
改めまして、¡Hola! Mucho gusto(はじめまして)、文科一類の吉田遥香です。桜蔭出身で(一浪したのでくれはとは学年が違います)、中高ではゆるくバスケをしていました。桜蔭には厳しい方とゆるい方のバスケ部があるのですが、大学入学以降この説明をn回して辟易としているので詳しい説明は割愛します。
 
これを書くにあたり、自分がどういう人間か考えてみました。一言で言うと、めんどくさがりです。たまに、「真剣に何か考えてそうに見えて、何も考えてないよね」と言われます。実際頭を使うのが面倒で「考える人」のポーズでぼーっとしてるだけなのです。一見ウェイそうに見えるスペ語を第二外国語で選択したのも、ひとえに簡単らしいという噂を聞いたからです。これを書いている今も、期末試験(メキシコ人の先生とのスピーキング)が迫り、スペイン語に苦しめられているので、もちろん噂は嘘ですが。
 
例によって入部の経緯を書きます。ざっくり言うと、テント列でヨット部に出会い、2回の試乗会でヨットと部の雰囲気に魅了され、散々迷った挙句、やはり心にずっと残っていたヨット部に入ったという訳です。具体的には、試乗会で470に乗り、トラッピーズで風を切る感覚が最高で忘れられなかったのと、ヨット部の雰囲気がとても居心地がよく、私もその輪に加わりたいと思ったのが大きいです。試乗会の時に、先輩方にトラッピーズの姿勢が綺麗と褒めていただいたのも実は決め手の一つだったりします。もうこれ以上考えても不毛だと思うくらい悩んだ私は、最終的に、試乗会の時のビビッと感を、両親と、テント列の時から新歓してくださった古橋さんの「もう入っちゃえば?」という言葉に背中を押してもらう形で信じ、入部に踏み切りました。(その割にはびびって入部宣言のタイミングを逃し、入部しますと先輩に密かに告げたのですが)
 
ヨット部に入り、はや2ヵ月。入部を後悔してはいません。才能があるかも、という安直な期待は裏切られましたが…というのも、ヨットというのはとても頭脳派な面も持つ競技だったからです。これからは私も海で臨機応変に対応できるように頭をフル回転させていこうと思います。
ヨットに関する学びへの意欲が高い同期と優しく明るい先輩方に囲まれてヨットに乗る日々は楽しく、まさにel tiempo pasa volando(光陰矢の如し)です。
これからも同期たちと切磋琢磨しながら(否、私の場合、置いていかれないように必死にしがみつきながら)、一生懸命ヨットに取り組んでいきたいと思います。よろしくお願いします。

復活へ

2019年07月09日 13時09分08秒 | レース反省
こんにちは。
3年スナイプスキッパーの永田です。

1月リレーブログ以来の投稿になりますね。
こんな久々になってしまった理由は後ほど。

先週はノースセールカップ東日本スナイプ選手権大会でした。東大からは4艇出場しました。

以下リザルトです。

(全74艇、4レース)
31308 吉武・古関
44(44)-12(11)-22(22)-DNC(74) 151点 33位
30785 戸沢・野村
46(46)-32(30)-15(15)-DNC(74) 165点 39位
31418 多賀谷・尾澤 40(40)-43(41)-46(45)-DNC(74) 200点 49位
30563 永田・阿部
51(51)-64(62)-45(44)-DNC(74) 231点 57位

以下、僕の船の反省を書いていこうと思います。

まずは1日目。当初の予報ではそこそこの強風のはずでしたが、意外とフルパワーちょっと超えくらいの風。走りやすいですが、それは他の船も同じ。実力差がはっきり現れそうなコンディションでした。

第1レース(50°-13kt)
スタートラインに並び遅れてしまい、本部船よりの二線でスタートしました。すぐにタックして右海面へ。右端まで突っ込んだ所、右に片振れしたことでかなりゲインしてタック。オーバーセールになってしまい数艇に抜かれたものの、25位前後で回航。ランニングで抜かれ、下マークの激混みに巻き込まれて少しずつ順位を落とし、2上のレグでも少しずつ後ろに抜かれ、気付けば他の東大勢に追いつかれて、東大集団で2上マーク回航。その後のランニングであっさり抜かれて結局東大最下位でフィニッシュ。非常に悔しいレースでした。

第2レース(35°-13kt)
今度は早めにスタートラインに並べたものの、下のスペースを空けすぎて入られて苦しくなり、結局本部船そばの二線スタートで、またも即タック。右に雲がありそうということで右に伸ばしました。1分くらいして右に伸ばしてた先頭艇団がなぜかタック。後ろを見ると左にブローがありそう。クルーの阿部と相談したが、右奥のブローの方が良さそうと判断して右に突っ込むことに。しかし、この読みは外れて右奥のブローがやって来る前にレイライン際についてしまい、左のブローを取った艇に大負け。自分たちの目を信じるべきだったなと2人で猛反省しました。前の船との差はあまり縮められず、62位でフィニッシュ。やってはいけないレースでした。

第3レース(50°-9kt 3上フィニッシュ)
またもうまくラインに並べず二線スタート即タック。右海面で展開して2下までは50番台で回航しました。そして最後の上りレグ。後ろの方だったこともあり、真ん中あたりの海面で振れタックを繰り返しうまくリフトを走り続けることに成功しました。10艇前後抜かして44位でフィニッシュ。レース全体としてはあまり良くないレース運びではあったものの、最後のレグは収穫があったかなと思います。


続いて2日目。かなりの強風とはいえぎりぎりレースはできそうな天気予報でしたが、いざ新港に降りてみると超強風。他大学も社会人の方々も艤装しないほどでした。しかし、ブリーフィングでレース委員長から発せられた言葉は

「レースやります」

沖ではmaxで20knot 程度でレース可能との判断でした。確かに新港は黄旗だし、これくらいの風ならよく練習するもんな、ということで着替えて艤装開始。しかし、しばらくして25knotのガストが入って結局AP…
待つこと1時間近く。新港がついに赤旗をあげました。これはさすがに…と思ったものの運営からのアナウンスは特になし。少ししてL旗があがり再度ブリーフィング。ついに…と思いきや、レース委員長から発せられて言葉はやはり

「レースやります」

湾内ならmaxで20knot弱なのでレースやれるっちゃやれる。でも少し沖に出たらそこは別世界だから気をつけてね(笑)
赤旗が上がった中で出艇した経験がなかったので正直不安しかなかったですが、やるしかないと気合を入れて出艇に臨みました。
が、どんどん吹き上がっていくハーバー。スナイプチームで相談した結果、風が強すぎる、レスキューがいないから万が一のことがあるとまずい、マストや艇体の破損のリスクが高い、ここで頑張って出て得るものより失うものの方が大きいかもしれない、などを考慮した結果、全艇リタイアの判断を下しました。
結局その日は1レースしか行われなかったことや、多くの船を巻き込んだ沈のトラブルなどがあったこと、着艇で多くの船がトラブルを起こしていたことなどを考えると、勇気ある撤退をして正解だったのかなと思います。出てみたかったという気持ちもありましたが…

それでは、レース全体の反省。正直、課題は全部だなっていうのが実情ですが、特にあげるとしたら①スタート②ランニング です。
スタートは非常に苦手で、まともにスタートできるのが3-4回に1度くらいしかありません。スタートで失敗しても追い上げられるボートスピードを持っていればリカバーできるかもしれませんが、残念ながらボートスピードもそこまでない。せめて1線スタートを毎回できるようにならないと、まともなレースができないなと感じてます。今までスタ練を全然できていなかったので、夏練ではそこを重点的にやりたいです。
そして、ランニング。どうしても大量に抜かれてしまいます。下しすぎなのか上しすぎなのか、レース中だけでなく走り合わせ時も遅いなと感じることが多いです。折角1上で稼いだ順位をランであっさり落としてしまうのはもったいなさすぎるので、なんとか改善したいポイントです。

さて、冒頭で言及した「久しぶり」の理由について。
端的に言うと、全然練習に参加できていなかったからです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実は肩の怪我により1-4月にほぼヨットに乗れていませんでした。休部という選択肢もあるにはありましたが、小松さんのアドバイスにより、疾風(レスキュー)に乗って海には出続けました。その甲斐あって復帰直後のパフォーマンスは復帰前からそこまで落ちずに済みました。とはいえ、他のスキッパー陣は春合宿やインカレでメキメキ上達していて、かなり水を空けられてしまいました(ヨットだけに)。
復帰直後は、走り合わせ時に自艇だけどんどん遅れていき、ライン修正される度にメンタルがやられそうになっていましたが、全個出場のスーパークルーの阿部センパイに色々と矯正してもらって、なんとかまともに走れるようにはなりました。でもまだレースでは全然勝てない。惜しいレースはあるんですけどね… 彼らに勝って秋インで走るためには、彼ら以上にこれからも頑張らないといけません。学科が忙しすぎて全然自主練ができないのが非常に残念ですが、時間を見つけて少しでも上達するチャンスを逃さないように頑張りたいです。

久しぶりに書いたもので、めちゃくちゃ長くなってしまいました。
長文、駄文読んでいただきありがとうございました。

それでは失礼いたします。
3年 スナイプスキッパー 永田 裕之

P.S.
先日、学科のコース振り分けがありまして、推進コース(エンジン系)に振り分けられ、これでまた某T先輩に一歩近づいてしまいました...(T先輩の件については、僕の自己紹介ブログ参照)
もしかしたら同じ研究室になっちゃうかもしれないです(笑) とりあえず、一度お会いしてみたいです。