東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

残り62日

2022年09月21日 15時25分26秒 | 遠征ブログ

お世話になっております。2年クルーザー班の関根佑樹です。

 

和歌山遠征について書きます。今回の和歌山遠征は9/17~9/20の4日間、和歌山の海南で練習をする予定でした。しかし台風14号の接近で19日からは練習ができないということで当初の予定の半分しか練習することができませんでした。残念でした。

 

今回の遠征では、全日本選手権が行われる和歌山での海面の様子を見ることと、全日本選手権でシエスタチームに貸していただく船を下見するために行きました。今回も船をチャーターさせて頂き、また一緒に練習をする中で色々とアドバイスをいただいたりと、感謝してもしきれません。

 

予定の半分しか無かったとはいえ、学ぶことは多かったです。もちろんシエスタチームの走りから学ぶことは多かったのですがそれは書くと長くなり過ぎてしまいそうなので、いったん割愛しておきます。

自分にとって、仰秀とは違う船で他のチームとしっかり走り合わせをするという経験は初めてで、やはり他の船でやる際にネックになるのはセッティングが一番なのだなと感じました。特に2日目に風が上がってきた時にサイドステイの調整をうまくできないために、普段のようなデパワーができておらず全然うまく走れていなかったのが印象的でした。今年の全日本選手権に限っていえば、このように事前にセッティングの違いを知ることができたり、その解決策を練ったりすることができますが、今後もチャーター艇を使う機会があると思うのでセッティングに最も気を遣わなければいけないこと、事前にそれに対策をしておくべきことを教訓にしておきたいと思いました。

また、普段とは違う場所で練習するからこその風の違いや共通点を知れることが面白かったです。もちろん小網代と和歌山では地形が違うから吹く風の様子や特徴は異なるので面白いというのもありますが、陸から吹く風はバンバン振れて、海から吹く風はあまり振れないというのはどこでも同じなんだなと実感できてとても興味深かったです。

 

 

今回の和歌山遠征で得た成果は2つあると思っています。

1つ目は当初の目的でもあるように、和歌山の海面とチャーター艇を知ること、慣れることです。もちろん2日練習しただけなので海面について知れたことはほんの少しかもしれませんが、全く知らないよりはましですよね。初めてだったらどこが北でどこが南かも分からないのですから。

2つ目は普段とは違う海面で、普段とは違うチームと練習することで得られる学びです。上の方で書いたようにいつもの海面との共通点や違う点を見つけることで得られることがありましたし、シエスタチームが自分たちとも関東の他のチームとも違う走らせ方をしていて、それでいて速かったりして、自分たちの走りがどんどんブラッシュアップされていくような感覚がありました。

 

9月は今回含めて2回連続で遠征がありました。どちらも普段の練習とは違うし、それぞれで学ぶことが違って良い経験だったと思います。特に和歌山遠征は11月の全日本選手権に向けてという側面が強かったのかもしれませんが、この2回の遠征は、自分にとっては今まで1年半でやってきたヨットについて考え直し、振り返ることができるものであったし、今後の2年間にとって、もしかしたら何十年と続くヨット生活にとって、とても価値のあるものになりました。

 

ここからは余談です。今回は2回遠征があったわけなので、東京と遠征先を合計2往復したわけですが、そのうち片道3回分をバスで移動しました。蒲郡への行き帰りと和歌山の行きです。この3回の中で最も成功したのは和歌山の行きでした。この成功の要因は3つありました。ちなみに成功というのは寝れたということです。1つ目はアイマスクがわりにタオルを持っていったことです。夜行バスで中は暗いとはいえ、多少の光であったり休憩時間の明かりがあるのでこのタオルがあるだけで寝れるかどうかが大きく変わりました。2つ目は隣に誰もいなかったことです。運のいいことに、バスの9割ぐらい席がうまっていたのに自分の隣には誰もいませんでした。おかげで足を目一杯広げて隣に気を遣うことなく寝ることができました。3つ目はリクライニングです。今回使ったOリオンバスは、もともとリクライニングが倒されていて、しかも45度くらいまで倒れるというすぐれものでした。後ろの人に気を遣わずにリクライニングを使えるというのは大事ですね。次にまた夜行バスを使うことがあれば、できればOリオンバスを使いたいと思います。

 

それでは、今後とも仰秀の応援のほど、宜しくお願い致します。

 

関根佑樹