東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

最高の夏

2022年09月07日 22時09分04秒 | 通常練習

お世話になっております。1年、470クルー志望の西間です。

早いもので夏休みも折り返し地点を過ぎ、自分もヨット部にもそこそこ慣れてきた気がします。私には文を書くセンスがなく、おもしろいブログを書く能がないので、真面目にこの夏休みの練習を振り返りつつ、今後の目標などを書いて行きたいとおもいます。

この夏休みを振り返ると色々なことがありました。二回の引越やマネ感、ファミリーデー、山中寮バイト、クルーザー月光ハウスでのミニパーティーなど、そういったイベントの中でLBを含む先輩方と沢山お話することができました。その中で僕は、東大ヨット部の「メリハリ」が大好きだと感じました。時間厳守や海での指導は厳しくても合宿所でのフリータイムは先輩後輩関係なく仲がよいところや、ヨットの話をする時は真剣に解決にむけて話し合い、それが終わると大学生のレベルとは思えない下ネタが飛び交ったりするところで、そういった「メリハリ」を感じます。自分も新入生だからといって臆することなく、当事者意識を持って部に積極的に関わっていこうとおもいます。また海上でも、後輩だからという理由で遠慮することなく、ブローのことやランニングの角度のことなど、スキッパーの先輩に伝えていけるようになりたいです。

また、僕達一年生が七大戦に連れて行ってもらえたこと、合宿所生活をさせていただけていることにも感謝したいです。自分にとって七大戦は、ヨット部での目標やこれからの合宿生活における自分の理想像を見つけることが出来た素晴らしい機会だったし、ヨットのモチベーションを高めてくれる最高の遠征でした。また合宿所での生活では同期や先輩と話す機会が多くあって、合宿所生活だからこそ自分たちがヨットに集中できてるのだと強くおもいました。そんな環境を整えてくださっている先輩方には日頃から本当に感謝していますし、自分にとって合宿所生活を最高なものにしてくれている同期にも本当に感謝しています。これからもこの環境に感謝しつつ頑張ります。

8月の八景練習ではほとんど、というか多分毎回、4年の郁さんと470に乗らせていただきました。毎回優しく丁寧に教えていただいていたので、まだ本格的に470に乗って1ヶ月くらいしか経ちませんが着実な成長を実感しています。9月になってやっと基礎動作を覚えられきたと思うので、これからの練習では毎回何かしらの問題を意識して乗り、その解決と新たな問題を見つけることにも集合しつつ、470ライフを楽しみたいとおもいます。郁さん本当にありがとうございました。

一昨日の座学でLBの古橋さんが、「レスキューの働きも上級生の実力に貢献できる」とおっしゃっていました。確かに僕らが手早くマーク回収などができれば練習効率も上がるわけで、先輩方のインカレに貢献できることに気づきました。4年の先輩方がもう少しで引退されてしまうのはすごく残念ですが、最後の舞台に少しでも花を添えられるよう、気持ちだけでなく実際に行動を起こして応援していきたいとおもいます。

一昨日の練習では一日中レスキューにいたのですが、一日中小松さんと一緒に乗っていました(なんて贅沢な!!)。分からないことや知りたいことを沢山質問させていただけて本当にいい機会になりました。淡青に乗る小松さんは、動作のアドバイスよりも専らセールシェイプのアドバイスをしていました。小松さんが例えば「ジブシート2cm引いてー!」と指示し、先輩がジブシートを引いてくると、小松さんが「はい!」とおっしゃるのですが、正直何が変わったのかよくわからなかったです。どこをいじるとどこに効果が表れるのか、そしてそれがその風に対しどういった効果をもたらすのか、これからはそういった知識も吸収し、それを海上で実践していく、というサイクルで練習していきたいです。

いつか自分がスーパークルーになれるよう、9月以降も精一杯練習します。よろしくお願いします!!


出直し(全日本個人戦)

2022年09月07日 15時36分40秒 | レース反省

お世話になっております。

スナイプスキッパー3年の西尾拓大です。

 

僕から全日本個人選手権のご報告をします。

 

7月の頭で行われた関東予選で上位18位までが蒲郡で行われた今大会に出場できました。東大からは僕たち一艇が参戦してきました。

 

また、先週行われた全日本スナイプにも自艇は出場していたため、2大会続けての長期遠征になりました。

 

最終成績は以下の通りです。

31308山村/西尾 16位
10-2-18-40-1-39-17-(BFD55)

 

今大会を通して感じるのは、圧倒的練習不足です。

 

団体戦の総合入賞を見据え、全日本個人戦での自艇の目標は入賞(6位以内)でした。

 

大会初日。2位を含め、ある程度のところで3レースをまとめて暫定成績は総合5位。まずまずの滑りだしのように見えました。大会2日目の初っ端。上一を狙うも、入れず…

しかも本船にタッチしてしまい一回転。回転を終えた後には、はるか前にみんながいました。しかも1上で挽回できず、前の艇と20秒ほど離れて最下位で回航。次のレース、気を取り直して、右展開を狙い上5ぐらいでスタート。意図しなかったものの、スタートが半分死にながら即タック。右への道がパァーっと開け、1上を2位で回航。ランニング/リーチングで逆転し、トップフォーン。これで、再び入賞が見えてきました。しかし、3レース目は中盤より少し前を走っていたのに、崩して39位。後がなくなり、迎えた4レース目は10番後半。最終日の1レースを残して、早々に入賞圏外。入賞まで30点差。

 

「明日は次に繋がる1レースを!」と励まされるけど、やっぱり悔しさが込み上げてくる。最終日を待たずして、入賞争いをする権利がないんだ、同じ土俵で戦えないんだと。

目の前で、壮絶な優勝争い、入賞争いが行われているのに、僕たちは蚊帳の外。あの時と同じだなあと。一ヶ月後の秋インの団体戦では、「次」がないかもしれない。

 

そして最終日。今までと同じミスはしないと誓い出艇。下からスタートを狙う。やけによく見えてた気がした。スタート5秒前、はっきりとアウターと本船を確認。3秒前、上の集団が高い!、あっ、上が出た。でもこっちはまだスタートラインまで距離がある。自分の周りの船のバウの高さをもう一度確認。これ以上最後の一引が遅れては負ける。カチカチ。最後のひと引き。周りとバウを揃えながら、スタート。

 

結果、BFD。自信があったはずなのに…実力不足を痛感させられる最後でした。

 

全スナ、全個で計17レースをやったうち、自分たちのプラン通りのレース展開に持ち込めたのは全個の1日目の2位のみ。17分の1。

 

今回の成績で褒めてくれる人もいる(その気持ちは嬉しいのですが)けど、これは間違いなく重く受け止めるべきだと思います。

 

このアップダウンができてしまうのは、一言で言うと「ヨットレース」ができていないから、と某伝説セーラーが教えてくれました。レース前にどれだけ勝利へのプランがあるか?そして、それを実行する意志の強さはどれだけか?そして、それをこなすだけの技術があるか?

 

こうすれば勝てる!ような、自分なりの明確なイメージを持って、それを実現すること。レースで勝つ「コツ」のようなものを意識して戦う。それこそが「ヨットレース」。

そうすれば、最終レースまで粘り強く土俵に残り続けることができる。そして最後の最後に決着がつく。

それができたら、最高に楽しいよ!とのこと。

その域に達して、ヨットの醍醐味を味わいたいです。

 

そのためには上達しないと、

 

冒頭で圧倒的練習不足と書きましたが、これまで通りの練習を続けて良いのかなあ?とも思います。練習不足には間違いないです。じゃあ練習量増やそうか?いや、冷静に考えて無理ですね。部活のオフの日を全て自主練につぎ込んで、台風の1日、遠征の移動日を含めたら、7/29からオフなし。なんと今日で41日連続(整備も含めてだけど)らしいです。この記録はどこまで増えるのかなあ?笑こんなにもヨットができて幸せです。

 

練習量がダメなら練習の質を高めるしかない。もっと頭を使って乗る。

 

成功/失敗したことを振り返るとき、コメントで終わってしまうことが僕は多い。今のタック、進まなかったよね。今のスタート、引き遅れたね。こんな感じで終わってしまうことがある。コメントでしかない。だから何?と突っ込まれても仕方がない。

 

じゃあ、もうちょっと深く考えて、今のタック進まなかったのは、移動後のハイクアウトが遅れたからだよね。でも、これでも失敗した原因についてコメントしたに過ぎない。

コメントの域を出るには、じゃあどうすればもっとハイクアウトに早く出られるのか?を考える必要がある。移動のタイミングがずれている?移動の時にちょいヒールがかかっていのが良くないのか?ハイクアウトベルトの吊り具合が良くないのか?持ち替えで時間ロスがあるのか?

どうすれば改善できるのか?どんな練習をして克服すれば良いのか?まで考えて初めて意味のあるものとなる。

 

昨日の反省が今日活きたかどうか?を意識して練習したいです。今日よりも明日、明日よりも明後日、どんどん上手くなろう!と小松さんの声が聞こえそうです。

 

「試す→成功具合の判断→その原因の追求→改善策→試す」

このサイクルをいかに早く回せるのかが重要だと、上手い人は口を揃えて言います。

極当たり前のこと。別にヨット以外でも通じる話です。でも、ヨットに長く乗っていればいるほど、疲れてくればくるほど、マンネリ化してしまい、このことを忘れてしまいがちです。

 

 

最後の表彰式の時。

入賞チームが読み上げられていった。

実力不足なのに、それでもやっぱり悔しかった。入賞が一瞬でも頭にチラついたからこそ

感じたのかもしれない。あの激戦を自分も繰り広げてみたい。そして、メダルを、旗を、とる。持ち帰る。そのとき、どんな景色が待っているんだろうなと。

 

それは間違いなく険しい道だと思う。1位〜3位まで同点。それでも点数差に現れない差で勝ち負けが決まる世界。表彰されてもなお悔しさが滲んでいる。だからこそ、「一位」は特別だし、輝いている。

経験もない、まだ実力もない、僕らにとって、まだ遠いかもしれない。

どんだけ努力したって、どんだけヨットに注ぎ込んだって、そこに到達できないかもしれない。それでもやっぱり、目指したい。それだけの魅力を感じた。

 

ヨットの上手い選手が全国にたくさんいた。

入賞チームのほとんどは3年生以下。来年も、その次の年も、そしてその次もある選手だっている。

 

上位を独占していく某大学は、惜しみなく練習に時間を使っている。事前練習でどの大学よりも早く出艇し、誰よりも長く練習していた。これからまだまだ強くなるんだろうなと、一目見れば伝わってくる。

そして、めちゃくちゃ楽しそうにヨットをする。覇気を感じる。

 

それを打ち崩すには、生半可な気持ちでは到底勝てない。

 

出直してきます。

 

 

全スナも含めて2週間にわたり、ハイレベルな中でヨットができたのは本当に楽しかったです。ここでしか分からない、ここでしか経験できないことが多くありました。

 

こんな貴重な機会を頂けたのも、練習環境を整えて下さったり、遠征を援助して下さったLB様をはじめ、温かく声援を送って下さった皆様のおかげです。ありがとうございます。

 

また、チームのみんなが快く送り出してくれ、レース速報を出して盛り上げてくれたり、応援メッセージを送ってくれたりしました。部のみんなからの応援が励みになりました。本当にありがとうございます。ここに書ききれなかったお土産話がまだまだあるので、いっぱい伝えたいです。面白いスクープは入手できていないですが笑

みんなで全日本の舞台に行けるようこれから頑張ります!!

 

最後にこのような素晴らしい大会を開いて下さった大会関係者の皆様にも感謝を伝えたいです。

 

非常に楽しかったです!

 

西尾拓大

 

わざわざ蒲郡で来てコーチングして下さった矢野さんと一緒に。

ありがとうございました!入賞は次回にお預けですが…


インカレシーズン突入にかけて

2022年09月07日 15時25分00秒 | 通常練習

お世話になっております。3年スナイプクルーの柳澤球大朗です。


9/19/6の練習報告をさせていただきます。


今週から本格的に葉山での練習がスタートしました。練習内容は主に走り合わせや、他大を交えた合同スタート練習、合同コース練習などで、今までよりインカレを意識した練習となりました。


そんな中で自分としては実力不足を痛感した1週間でした。久々の葉山の北風、振れたり、風の強弱が激しかったり、展開の速さに圧倒され、対応が遅れることが何度もありました。まだまだ考える力、判断のスピードが足りてなく、焦りを感じています。


ですが、大事なのは前を向くことです。レース中もそうですが、焦って目の前が見えなくなってしまっても何も解決しないので、淡々とやるしかありません。現状してしまうミスや足りないところを分析して、同じミスをしないように一つ一つ潰していってインカレまでに完成度を高めたいと思います。


次クールは全日本個人戦で戦った猛者たちが帰ってきます。より周りのレベルは高いものとなると思います。でもその中で得られるものは大きいと思うので、たくさん吸収していきたいです。


またスナイプチームは9/5に船の再計測の積み込み、9/6に再計測のための部バイトを行いました。船が軽くなり、よりスピードが出てくると思うと次クールが楽しみです。


今後とも応援よろしくお願いいたします。

それでは失礼します。


残り4分の1

2022年09月07日 11時04分11秒 | 通常練習

お世話になっております。2年クルーザー班の関根佑樹です。

9月最初の練習報告をさせていただきます。

先週はコロナに感染し、今週の練習は久しぶりのヨットとなりました。自宅療養で体が鈍っていたせいか、いつもより体の動きが鈍かったように思ってしまいます。今週はタクティシャンの萩原さんが留学して初めての本格的な練習をしました。9/3,4の土日で月光チームとラウンディング練習をさせていただく中で、抜けた萩原さんの穴の大きさを思い知りました。

まず、スタートが上手くいきません。船を止める位置なども萩原さんと相談しながら決めていたので、ほとんど完全に自分の考えで決めねばならず、さらに1対1でマッチレースのような展開になるので相手に潰されずに出るのが難しかったです。

特に問題だったのはコースです。9月からタクティシャンとしてコースを引くのは同期の友成なのですが、タクティシャンとしての経験も少ないし、自分も友成を十分にサポートできるほどの実力を持っていません。そのため、レグを消費するたびに月光との差が開いていくばかりで、8月までとは比べものになりませんでした。そんな中でも、9/3に来てくださったLBの齋藤太朗さんや監督であり月光チームのメンバーでもある松山さんから、風の見方やコースの引き方を教えていただいたおかげで、フォアデッキ全体としてコースを引くことに対する練度が大きく上がったように思えます。

今クールは4日間と比較的短いものでしたが、夏休みの中でも最も濃密なクールだったのではないかと思えるくらい、学ぶことが多かった気がします。

今のチームが始動してから9ヶ月くらいが経っており、1年のうち4分の3が過ぎたわけですが、まだまだたくさん伸び代があることは、個人的には素晴らしいことだと思っています。残りの4分の1もたくさん練習して、たくさん成長し、良い結果に結びつけていきたいと思います。

 

さて、このブログは蒲郡へ行く道すがら書いています。明日からは外洋学連の合同練習があり、蒲郡にて、クルーザー班では珍しく他の大学の学生と練習します。切磋琢磨しながら吸収できるものは吸収しようと思います。その次のクールでは和歌山で全日本選手権に向けた下見と練習をしてきます。遠征が2回続けてあります。普段とは違う環境で学べるものは多いと思うので、ワクワクしています。

 

これからも仰秀の応援のほど、宜しくお願いします。

 

関根佑樹