東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

地に足をつけて上を見据える

2024年12月28日 00時53分17秒 | ラストイヤーにかける想い

お世話になっております。 新4年470チームリーダーの槇枝です。

 

 

西間クン、欲求不満は悪いことではありません。現状と理想の乖離に真摯に向き合っているからです。「上(空)しか見てねえからな」と言っておきました。

 

 

最近はというと、基本的に毎日課題に追われております。夏に勉学をサボりすぎたツケが回ってきています。レポートと一緒にクリスマスを迎えました。

 

しかし、今までは座学というか知識のインプットが主でしたが、最近はアウトプットでようやく飛行機設計のそれっぽいことができて楽しくなってきたところです。

 

最近までの製図室の様子。まさにこんな感じ。形だけにならないようにします。

(宮崎駿「風たちぬ」より)

 

 

そういえば、航空宇宙の知識ってヨットに活かせね?的なノリで勉強してきましたが、そんなに単純な分野でない故に、今のところ共通点を見出す程度にしかできていません。いや、理解が足りてないだけですね。「ヨット知識の体系化」に少しでも繋げられればいいな。

 

 

 

気づけば2024年の終盤を迎え、ラストイヤーブログを書くことになり、時間の経過の早さに驚きを隠せずにいます。入部するか迷っていた頃がつい昨日のことのようです。いよいよ個人主義で自分が上手くなることだけを考えればいい学年は終わってしまいました。

 

 

今年度の個人の目標は「バランス」です。

 

 

個人として昨年度を一言で振り返ると、心技体が備わっていなかったです。

 

心技体全て足りないといえばそれまでですが、よくなかったのはそのバランスの取り方でした。

 

春。乗せてもらっているクルーから、自立したクルーになるための技。

夏まで。レースを重ね、少なくとも体力とパワーで負けたくないという体。

夏以降。うまくいく時といかない時の差をなくすための再現性とそのメンタルケアを考えた心。

に重きを置いていました。

 

しかし、各時期その課題を克服するために必死でした。このあと自分がどういう環境に置かれるかどうかなんで考える余裕もなく、その結果一つのことを克服しようとしている間に他は蔑ろにしていました。視野を狭く、未来予測ができていない。周りからどう見られていたかわかりませんが、簡単にいうとこれにつきます。このことから「バランス」という目標立に至りました。

 

 

「バランス」をとるためには先見の明が必要で、起こりうることに敏感に反応してそれに対応する準備をしておく。ブローのインパクトが予想より強いのであれば、次からは前のブローとその境目を見る。ヒールトリムと一緒ですね。ヒールしてからでは遅いです。

 

 

「紡ぐ」のスローガンの中には「継続」が含まれています。現状と理想の乖離を認識し続けて、微修正を加え続ける努力を怠らないという信念です。

 

総合入賞というのは今年度の理想の集大成です。ここでいう理想は、現段階でこういう練習ができたらいいな。こうなってないといけないなという、一般の意味よりも現状に寄り添ったものです。

 

数回しか行っていない通常練習からすでに多くの課題と問題点が見つかり、それをどのように修正を加えていくかどうかが問われています。頭がパニックにならないように、目の前のことを嫌なことでも一つずつ向き合っていきます。

 

現象認識と自己分析。それを踏まえた未来予測と微修正。

「地に足をつけて上を見据える」ということです。

それが「バランス」につながるのではないでしょうか。

 

その先に全日本総合入賞があると考えています。

 

 

個人のつもりでしたが、チームのことを言っている気がしてきました。

しかし、チームの目標においても共通していることばかりです。

 

ディンギー班の目標「全日本総合入賞」。

それに貢献するための470の目標は 「再現性」 を掲げさせていただきました。

 

その具体的な数値と経緯は省かせていただきますが、本番で練習通りの安定したレースをし、地に足をつけて上を見据えるという意味です。「バランス」の取れた選手がインカレでの「再現性」を実現できるはずです。

 

今年度一年この「再現性」に根をなすチームを作っていきます。

 

個人とチームの区別さえ曖昧な未熟者ですが、背中で語り、チームにパッションと向上心をもたらせ続けられるモチベーションリーダーになれるように一年間精進します。よろしくお願いします。

 

 

笑顔で心躍る江ノ島インカレを目指して頑張りましょう。

 

 

眉間に皺を寄せずに、

 

91代 470リーダー 槇枝大祐


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