我がChronicle.Ⅷ-episodeⅢ.愛しきもの-
僕は幸せなことに”古来希なり!”の齢を前に「七人の孫」を持つ満願成就の爺ぢいになった。しかも、もしかしたら其れは現在進行中かも知れないのだ。
思えば京都で暮らしていた長女に最初の女の子が生まれた時から、僕は初爺に為れた嬉しさと、その愛しさに否応なく衝き動かされて「愛しきもの」に残す詩歌集を一心不乱に編んだのだ。若しかしたらその情熱こそが僕を詩の世界に引き戻した原因かもしれないと想える程に。
「遙花の詩」は2010年まだママのお腹でイノチを養っている月日から、誕生して我が家で母子ともの安静な時間の集積を終えて京都に帰るまでの、凡そ2年間に亘って綴った詩歌を三冊の本に纏めたものだ。
それから、嫁いで三重に住む次女に長男が生まれた時にも産前産後を共に過ごした溢れるばかりの愛しさを文字にして、彼女がblog上で自ら綴った「新米ママの育児日記」を本にして、その後半のページを埋めた。
そうして、一緒に住むことになった長男夫婦に、長男の「湊人」に続いて長女「蒼唯」を授かり、僕は今嬉々として事あるごとにペンを握り「君の詩を!!」を現在進行形で書き継いでいる
一歳の誕生日を目途に書いてきたが、そうしてその日から早や一ヶ月が経過してしまったが・・。まだ閉じるのが惜しくて継続中のままにしてある。
爺ぢい記念日を七つも与えてくれた「愛しきもの達」は、それぞれにそれぞれの表情で僕の中に”宝物”としてあり、僕のイノチと共に、或いは僕のイノチを支える心柱として一緒に生きていると実感する日々である