都心の旧校舎にNPOがミュージアムを設立
海外のデザイン性の高いおもちゃや国産の木製玩具で遊べば自然に会話が生まれます
東京おもちゃ美術館ブログ
JICA中西部アフリカ幼児教育研修 IN東京おもちゃ美術館
毎年、JICAの中西部アフリカ幼児教育研修の一貫として、東京おもちゃ美術館にて2日間の研修を実施しています。
ベナン、ブルキナファソ、チャド、コートジボワール、ニジェールから各国2名が参加。
いずれも、幼児・初等教育省や国民教育省など、幼児教育の高官の方々です。
NPOが取り組む支援や、東京おもちゃ美術館についての講義から始まり
手作りのワークショップ、おもちゃと遊びのワークショップのレクチャーと続き、日本の遊び体験。
全員がけん玉初体験でしたが、次々に大皿、中皿へひょい、ひょい、ひょいと
投げゴマでは、ずっと回せなかった女性が、何度も何度も挑戦し、やっと回せた瞬間、
喜びをダンスで表しその場にいた全員が拍手喝采
2日目は館内で、ゆったりと気に入った所はじっくり見て遊び、世界の楽器のあるへやでは
演奏やらダンスやらで賑やかに
日本グッド・トイ委員会が勧めている『木育』について、エプロンシアターで説明。
日本と外国では木についての扱い方に相違があること、「私の国では、砂漠だらけで雨も降りません」、木は大変貴重なものだと話をされた方もいました。
お箸作りのワークショップは、紙やすりで面取り後、きぬかという米ぬかの油で仕上げて、日本らしいお土産を持って帰ってもらうことができました。
研修の最後は、日本の伝承あそび「わらべうた」。
自分だけのMYあやとり紐を、皆で「お・な・べ・ふ」と歌いながら作ったり、鞠つき、縄跳び、投げ竹、お手玉と存分に体験して頂きました。
日本のわらべうたを自国の言葉に直して教えたいと言ってくださった方もいる程、歌が気に入ってそのせいか、どの歌も何度も聞いているうちに覚えてしまい一緒に歌えていたことに驚きました。
サブサハラアフリカ諸国の、特に女性は教育を受ける機会が少なく、子どもを育てる際に必要な情報や知識を得られない為に起こる事柄を改善すべく、人材育成と能力向上の為の研修の一貫として、私達美術館でのレクチャーがお役に立てれば嬉しいと思っています。
それにしても、皆さん明るくてパワーがあって楽しい方々でした。
また、いつの日かお会いしましょう
はっち