シキミ(樒)の花が咲いていました。実もなっていました。
本来、花は春(3~4月)に咲くそうです。しかし、1~2輪ではなくたくさんの花が咲いていました。
シキミは、仏前に供える木として知られていますが、毒性がある植物だそうです。
花びらはすべてが同じ方向にややねじれたようになっており、小さなカザグルマのようでした。
春に咲いた花から結実したようでした。花も咲き、実もなっている不思議な光景でした。
高さは4mくらいで、3~4本の幹が株立ちしているようでした。
シキミの枝葉は仏壇に添えられ、樹皮や葉は乾燥させて抹香として用いられるそうです。
仏事と関連深い樹木ですが、全木に毒性を持つ有毒植物だそうです。
特に果実の毒性が強く、「悪しき実」が転じて「シキミ」という名になったという説もあるようです。
漢字では、木へんに密(樒)と書き、密教(山岳仏教)とも関係があるのだそうです。
なお、「四季芽」からシキミという名前になったという説もあるようです。
四季を通じて芽を出すのであれば、春に咲き、夏にも咲くというのは不思議ではないようです。