四季折々

~感じるままに~

右巻き、左巻きの不思議

2021-07-11 08:02:12 | 写真・花
つる性植物には右巻き、左巻きの不思議があります。
早朝ウォーク中の昨朝、3種のつる性植物の花と出会いました。
ヒルガオ(昼顔)とヘクソカズラ(屁糞葛)とアサガオ(朝顔)です。

その1 ヒルガオ(右巻き)
   

   

   
ヒルガオのツルは、右巻き(Z巻き、右肩上がり)に巻きついていました。
ヒルガオは、ヒルガオ科ヒルガオ属の多年草だそうです。
名前は昼になってもしぼまないからとか。

その2 ヘクソカズラ(左巻き)
   

   

   
このツルは、左巻き(S巻き、左肩上がり)に巻きついていました。
ヘクソカズラ(屁糞葛)は、アカネ科ヘクソカズラ属の多年草だそうです。
よく見ると小さくて可愛い花です。なのに、変な名前がつけられています。
葉や茎など全草を傷つけると、悪臭を放つことからこの名がつけられたとか。

その3 アサガオ(右巻き)
   

   

   
どちらのアサガオも右巻き(Z巻き、右肩上がり)に巻きついていました。
ヒルガオと同じ巻き方でした。
アサガオは、ヒルガオ科サツマイモ属のつる性一年草だそうです。

つる性植物は、その個体がその場その場で勝手に好きな方向に巻きついているのではないそうです。
ヒルガオやアサガオはどの場所でも右巻きに、ヘクソカズラは全て左巻きだそうです。
みんな同じようなつる性植物なのに、種によって巻きつき方が違うとは不思議ですね。
おもしろいのはフジ(藤)の仲間。同じマメ科フジ属のつる性植物なのに、
ヤマフジは右巻きで、ノダフジは左巻きとか。

 これらツルの巻き方表現の右巻き、左巻きについては、長らく混乱があったようですが、
日本植物学会が1956年に発行した「学術用語集植物学編」によると、
(1) 支持木に巻きついている「つる」を外から見て、右方に向いていれば「右巻き」
(2) 「つる」の伸張方向を出発点(下)から見て、時計回りならば「右巻き」
となっているそうです。

コメント
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