明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(329)保育園でお話します。「保育園給食を考える会・京都」にも参加しました!

2011年11月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(301)~(400)
守田です。(20111122 23:30)

11月24日に京都市左京区の、朱い実保育園、12月2日に同じく一乗寺保育園に招い
ていただいたお話しすることになりました。また12月中旬にもう一つ別の保育園
でもお招きいただけそうで、今、日程など調整中です。このうちすでに決まっ
ている二つの保育園の案内を掲載します。一乗寺保育園については、時間と場所
だけ案内します。

また11月に京都で「保育園給食を考える会・京都」というママさんたちを中心に
した会が立ち上がったのですが、僕もお誘いいただいて、参加させていただくこ
とになりました。大変、嬉しく思っています。

保育園に通う子どもたちは、まだお母さんのお腹の中にいるお子さん、生まれた
ての赤ちゃんに続いて、私たちがもっとも守らなければならない命です。子ども
は細胞分裂が活発なため、放射線の影響を最も受けやすい。細胞分裂中のDNAが
放射線により弱いためです。

とくに防がなければならないのは内部被曝です。これは飲み物、食べ物から入っ
てくる可能性が高い。そのため、子どもたちを守る親、周りの大人、可能なら
お姉ちゃんやお兄ちゃんたちが、内部被曝の危険性をしっかりとつかみとり、ま
だ自分で防御のできない園児たちを守っていく必要があります。

その点で、保育園でお話させていただくことはとても重要で、ありがたいことだと
思っています。同時に僕自身が、保育園に足を運ぶことで、その場を知り、職員や
親御さんたちが重ねてきている子育ての知恵に学びたいと思っています。子どもを
守るためには、ただ内部被曝の危険性だけを語っていては足りないと思うからです。

この点で「保育給食を考える会・京都」に参加させていただいたこともとても
プラスになっています。すでにミーティングに入れてもらいましたが、そこで
はじめて、保育所の給食が、働きながら子育てしているお母さんたちにとって、
非常に重要な位置を持っていることを知ることができました。

「正直を言うと、給食をしっかり出してもらえるので、仕事で忙しいときに
朝や夜にちょっと手を抜けることもあって助かるのです」などと語っているお母
さんもいました。子育てに理解がなく、男性と同じだけの労働を強いられる日本
の労働市場の現状では、お母さんたちが働き続けるために、保育園と、給食は
とても大事なのです。

ところがそこに放射能の危機が迫ってきている。だからこそみんなで知恵を
絞ってこの危機に立ち向かっていかなくてはならない。こうした観点から
お話をさせていただくとともに、できるだけその後のディスカッションの時間を
大事にして、みなさんと討論を重ねてきたいと思っています。

お近くの方はぜひご参加いただきたいですが、そうでない方、遠方の方にも
事後的に情報発信をしますので、みんなで知恵を重ねていきましょう。
園児たち、子どもたちを守るのは、私たちの未来を守ることそのものだと
思います。

なお末尾に「保育園給食を考える会・京都」についての記事も貼り付けて
おきます。また保育園での講演に関する問い合わせは、守田までメールでお寄せ
ください。

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「どうしてこわい、内部被曝?何をどんなふうに食べたらいいの?」

被災地への支援・除染活動とともに、原発問題に取り組んでいるフリーライター
守田敏也さんをお招きして、現地でのお話をはじめ放射能問題などをお話してい
ただきます。

日時:2011/11/24(木) 18:30~20:30
場所:朱い実保育園ホール
内容:18:30~ 朱い実保育園の先生による、被災地からの報告
    19:00~ 守田敏也さん講演
    20:00~ 質問タイム

・外部のかたの参加もOKです(カンパとして200円お願いいたします)。
・保育はありませんので、お子さんと一緒に参加ください。
・フローリングでかなり冷えると思うので、座布団代わりのものをお持ち
いただくとか、カイロを用意するとか、寒くないような準備をしてお越し
ください。

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「どうしてこわい、内部被曝?何をどんなふうに食べたらいいの?」
(一乗寺保育園でも朱い実保育園と同じ演題でお話します。)

日時:2011/12/2(金)18:30~20:30
場所:一乗寺保育園

詳しい案内はまた後日に!

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保育給食 安全考えよう
京都新聞2011年11月8日

東京電力福島第1原発事故に伴う食品の放射能汚染問題を受け、保育所の給食
の安全性を考えようと、幼い子どもがいる京都市内の母親らがグループを立ち
上げた。保育所に対し京都を中心とした食材を使う「地産地消」の推進や材料
の産地公開などを求める。

「保育園給食を考える会・京都」で、メンバーは1~6歳の子どもがいる文筆業
や大学生など20~40代の母親ら9人。原発事故後、放射能汚染問題に関する勉強
会や講演会に参加するうちに知り合った。公立や民間の保育所は、給食の材料
を独自に購入しており、使用する野菜や魚介類の産地の選択や情報公開の取り
組みに差があるという。保育所の職員や保護者に関心を持ってもらうために、
グループとして活動することにした。

市保育園連盟の食育委員会に、内部被ばくについて議論するよう働き掛ける
予定。大学の研究者の協力で保育所で出される給食の放射能検査も考えている。
発起人の一人でNPO法人スタッフの篠原幸子さん(41)=左京区=は「全ての保育
所で地産地消などが実現するよう活動していきたい」と話している。問い合わせ
は同会のメールinfo.hoikuenkyuusyoku@gmail.comへ。(多和常雄)

コメント (3)
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