守田です。(20111212 10:00)
玄海原発3号機において、放射線値が上昇していることが報道されています。
詳細は明らかではありません。何が起こっているのか分析しきれませんが、
大きな危険性が隠されている可能性もあります。厳重注意が必要です。近く
の方は、ぜひそれぞれで放射線値などを計測してください。情報を発信し
合い、分析を進めたいと思います。
情報を整理します。玄海原発3号機は昨年12月より、定期点検中ですが、9
日午前、1.8トンの一次冷却水が漏れ出す重大事故が発生させました。運転
によるストレスはかかっていない状態でした。にもかかわらず、原子炉中枢
を流れる一次冷却水が大量に漏れ出てしまっています。循環ポンプ系からと
報じられていますが、何か構造的なトラブルが発生していると思われます。
こうした事故が起きた場合、まずは危険が生じたことしか分からず、原因が
究明できていないのですから、すぐに関係機関に連絡することが必要です。
しかし今回もまた九電は、即座にこの事故を知らせず、同日深夜まで事故を
隠していました。九電は「法令に報告義務が書かれていない」ことを盾に、
連絡をしなかったことを弁明しています。
しかし、こうした体質こそが、福島第一原発事故後の情報隠蔽、その結果と
しての避けられたはずの膨大な被曝の発生を生み出した元凶です。この重大
な点を各電力会社はまったく捉え返していない。だから同じことが繰り返さ
れる可能性も極めて高い。とくに九電はやらせメール問題でも告発を受けて
いる最中なのに何も反省しない。このことこそが危機の実態だと言えます。
そもそも玄海原発3号機は、国内ではじめてプルサーマル運転が行われた原発
です。おそらくそれもあって、事故を隠そうとしたのでしょうが、そうした
体質が危機への対処も遅らせます。これに対して私たち市民の側が、のウォ
ッチを強め、情報を共有化しあう中で、危機の兆候をつかみとっていくこと
が大事です。私たちの安全は私たち自身の手でしか守れません。。
同時に、こんな隠蔽ばかりを続ける九電に、これ以上、危険な玄海原発の運
転を任せておくことはできません。もしここで深刻な事故が起こったら、西
日本も壊滅的な被害を受け、日本国内には、避難できる先、新鮮な野菜や食
べ物を作って被災地に供給できる地域がほとんどなくなってしまいます。そ
うならないために玄海原発を止める必要があります。努力を重ねましょう!
**************
玄海原発で放射線値上昇 九電、水漏れとは「関連ない」
2011年12月11日 19時55分
佐賀県は11日、九州電力玄海原発3号機(同県玄海町)の放水口で、9日
午後3時に放射線測定値が473cpm(cpmは1分当たりの放射線測定
値)に上昇し、通常の変動範囲(433~472cpm)を若干上回ったと
発表した。
玄海3号機では9日午前10時50分ごろ、浄化用ポンプから1次冷却水が
約1・8トン漏れるトラブルが発生したが、九電は「関連はない」としてお
り、今後原因を調べる。
県によると、測定値が上昇したのは、2次冷却水を冷やすための海水の放水
口。発電所内で低レベル放射性廃棄物を処理した水を捨てることもあるが、
9日は処理水の放出はなかった。
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011121101001640.html
*****
佐賀・玄海原発:3号機で冷却水漏れ 建屋内に1.8トン 九州電力、公表せず
毎日新聞 2011年12月10日 東京夕刊
九州電力は9日深夜、定期検査中の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機
で、1次冷却水の浄化やホウ素濃度調整をするポンプから1次冷却水1・8
トンが漏れたことを明らかにした。九電は当初ポンプの温度上昇のみを同日午
後3時半以降に佐賀、長崎両県や報道各社に伝えたが、1次冷却水漏れは公表
しなかった。
九電によると、9日午前10時48分、3号機の充填(じゅうてん)ポンプ3
台のうち稼働中だった1台で、通常は30~40度の温度が80度以上に上昇
して警報が鳴った。このため、休止していた他のポンプに切り替えた。1次冷
却水はコバルトなどの放射性物質を含んだ汚染水で、原子炉補助建屋内のピッ
トと呼ばれる回収ますに出たが、回収。外部への影響はないという。
3号機は昨年12月11日に定期検査入り。原子炉内には燃料が装着されてお
り、冷温停止状態を保つために冷却水を循環させていた。九電は高温になった
原因は、冷却水不足や1次冷却水の不良などの可能性があるとみて調べている。
九電は、温度上昇の警報が鳴った約4時間半後の9日午後3時半以降に佐賀、
長崎両県、同6時ごろに報道各社にポンプの異常のみを知らせた。汚染水漏れ
については、報道機関の問い合わせに、事実関係を認めていた。九電によると、
汚染水漏れが設備内にとどまっているケースでは法規上、公表する必要はない
という。九電は「1次冷却水の漏れは原子炉補助建屋内にとどまっており、広
報する必要はないと判断した」と説明した。
経済産業省原子力安全・保安院も、今回のポンプの異常や冷却水漏れは、法令
による報告義務の対象にあたらないとしている。ただし、九電からは、警報が
鳴ってすぐにポンプを停止し、冷却水が外部に漏れていないことや、モニタリ
ングデータに問題がないとの報告があり、原因を調査することを確認したとい
う。【中山裕司、竹花周】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111209dde041040035000c.html
玄海原発3号機において、放射線値が上昇していることが報道されています。
詳細は明らかではありません。何が起こっているのか分析しきれませんが、
大きな危険性が隠されている可能性もあります。厳重注意が必要です。近く
の方は、ぜひそれぞれで放射線値などを計測してください。情報を発信し
合い、分析を進めたいと思います。
情報を整理します。玄海原発3号機は昨年12月より、定期点検中ですが、9
日午前、1.8トンの一次冷却水が漏れ出す重大事故が発生させました。運転
によるストレスはかかっていない状態でした。にもかかわらず、原子炉中枢
を流れる一次冷却水が大量に漏れ出てしまっています。循環ポンプ系からと
報じられていますが、何か構造的なトラブルが発生していると思われます。
こうした事故が起きた場合、まずは危険が生じたことしか分からず、原因が
究明できていないのですから、すぐに関係機関に連絡することが必要です。
しかし今回もまた九電は、即座にこの事故を知らせず、同日深夜まで事故を
隠していました。九電は「法令に報告義務が書かれていない」ことを盾に、
連絡をしなかったことを弁明しています。
しかし、こうした体質こそが、福島第一原発事故後の情報隠蔽、その結果と
しての避けられたはずの膨大な被曝の発生を生み出した元凶です。この重大
な点を各電力会社はまったく捉え返していない。だから同じことが繰り返さ
れる可能性も極めて高い。とくに九電はやらせメール問題でも告発を受けて
いる最中なのに何も反省しない。このことこそが危機の実態だと言えます。
そもそも玄海原発3号機は、国内ではじめてプルサーマル運転が行われた原発
です。おそらくそれもあって、事故を隠そうとしたのでしょうが、そうした
体質が危機への対処も遅らせます。これに対して私たち市民の側が、のウォ
ッチを強め、情報を共有化しあう中で、危機の兆候をつかみとっていくこと
が大事です。私たちの安全は私たち自身の手でしか守れません。。
同時に、こんな隠蔽ばかりを続ける九電に、これ以上、危険な玄海原発の運
転を任せておくことはできません。もしここで深刻な事故が起こったら、西
日本も壊滅的な被害を受け、日本国内には、避難できる先、新鮮な野菜や食
べ物を作って被災地に供給できる地域がほとんどなくなってしまいます。そ
うならないために玄海原発を止める必要があります。努力を重ねましょう!
**************
玄海原発で放射線値上昇 九電、水漏れとは「関連ない」
2011年12月11日 19時55分
佐賀県は11日、九州電力玄海原発3号機(同県玄海町)の放水口で、9日
午後3時に放射線測定値が473cpm(cpmは1分当たりの放射線測定
値)に上昇し、通常の変動範囲(433~472cpm)を若干上回ったと
発表した。
玄海3号機では9日午前10時50分ごろ、浄化用ポンプから1次冷却水が
約1・8トン漏れるトラブルが発生したが、九電は「関連はない」としてお
り、今後原因を調べる。
県によると、測定値が上昇したのは、2次冷却水を冷やすための海水の放水
口。発電所内で低レベル放射性廃棄物を処理した水を捨てることもあるが、
9日は処理水の放出はなかった。
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011121101001640.html
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佐賀・玄海原発:3号機で冷却水漏れ 建屋内に1.8トン 九州電力、公表せず
毎日新聞 2011年12月10日 東京夕刊
九州電力は9日深夜、定期検査中の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機
で、1次冷却水の浄化やホウ素濃度調整をするポンプから1次冷却水1・8
トンが漏れたことを明らかにした。九電は当初ポンプの温度上昇のみを同日午
後3時半以降に佐賀、長崎両県や報道各社に伝えたが、1次冷却水漏れは公表
しなかった。
九電によると、9日午前10時48分、3号機の充填(じゅうてん)ポンプ3
台のうち稼働中だった1台で、通常は30~40度の温度が80度以上に上昇
して警報が鳴った。このため、休止していた他のポンプに切り替えた。1次冷
却水はコバルトなどの放射性物質を含んだ汚染水で、原子炉補助建屋内のピッ
トと呼ばれる回収ますに出たが、回収。外部への影響はないという。
3号機は昨年12月11日に定期検査入り。原子炉内には燃料が装着されてお
り、冷温停止状態を保つために冷却水を循環させていた。九電は高温になった
原因は、冷却水不足や1次冷却水の不良などの可能性があるとみて調べている。
九電は、温度上昇の警報が鳴った約4時間半後の9日午後3時半以降に佐賀、
長崎両県、同6時ごろに報道各社にポンプの異常のみを知らせた。汚染水漏れ
については、報道機関の問い合わせに、事実関係を認めていた。九電によると、
汚染水漏れが設備内にとどまっているケースでは法規上、公表する必要はない
という。九電は「1次冷却水の漏れは原子炉補助建屋内にとどまっており、広
報する必要はないと判断した」と説明した。
経済産業省原子力安全・保安院も、今回のポンプの異常や冷却水漏れは、法令
による報告義務の対象にあたらないとしている。ただし、九電からは、警報が
鳴ってすぐにポンプを停止し、冷却水が外部に漏れていないことや、モニタリ
ングデータに問題がないとの報告があり、原因を調査することを確認したとい
う。【中山裕司、竹花周】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111209dde041040035000c.html