明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(427)京都市修学院児童館(15日)京都ライトハウス(18日)でお話します。

2012年03月13日 22時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120313 22:30)

講演会のお知らせです。3月15日午前10時半から12時まで、京都市修学院児童館
でお話します。また3月18日午後1時半から4時まで、千本北大路の京都ライトハ
ウスでお話します。

児童館にはみなさんお子さん連れでこられるようですので、とくにお子さんをど
う被曝から守るのかという点についてお話しようと思います。
以下、詳しい案内を転載します。

*************

子育て講演会
講師:守田敏也氏
内容:放射能汚染や内部被ばく、食生活などへの向き合い方など

日時:3月15日(木)午前10時半から12時まで。
場所:京都市修学院児童館
   京都市左京区一乗寺燈篭本町26

主催:京都市修学院児童館
連絡先:075-712-4443 担当 山本亜矢

*****

国際女性デー北区集会

日時:3月18日(日)午後1時半から4時まで。
場所:京都ライトハウス
   千本北大路下ル西側 市バス ライトハウス前

内容:オープニング ちょっちゃんコーラス みんなで歌おう。
  :おはなし 守田敏也さん (午後1時45分から3時まで)
   原発・放射能の影響をどうみるのか?どう考えるのか?食べ物は安全なのか?
   など分かりやすく話して頂きます。どなたでもご参加、お待ちしています。
  :しゃべり場フリートーク (午後3時から4時)

参加費:300円 コーヒー、資料付き
注意:駐車場はありません。

主催:3.8国際女性デー北区実行委員会
連絡先:075-493-2974(新婦人北支部)
コメント (1)
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明日に向けて(426)読書之森:岩波ブックレット「内部被曝」(毎日新聞京都版書評)

2012年03月13日 15時30分00秒 | 岩波ブックレット『内部被曝』発売中です!
守田です。(20120313 15:30)

毎日新聞京都支局の大田裕之記者が、『内部被曝』についての書評を書いてくだ
さいましたのでご紹介します。この書評、見事だと思いました。よくもこれほど
短いスペースに、きちんとエッセンスを盛り込めるものだと感心しました。僕だ
ったらこの3倍以上書いても内容を盛り込めない。これまた職人芸ですね。

ちなみにブックレットはおかげさまで売れ行き好調です。とくに「バイバイ原発
310京都」の会場では実にたくさんの方が買ってくださり、用意した160冊が
ほぼ完売しました。みなさま、どうもありがとうございました。

『内部被曝』は自信作ですので、まだの方はぜひお買い求めください。必ず何か
のお役に立てると確信しています。ワンクリックで購入可能なアマゾンのページ
を記しておきます。
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%85%E9%83%A8%E8%A2%AB%E6%9B%9D-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-%E7%9F%A2%E3%83%B6%EF%A8%91-%E5%85%8B%E9%A6%AC/dp/4002708322/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1331619634&sr=8-2

***************

京都・読書之森:岩波ブックレット「内部被曝」 /京都
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20120311ddlk26070268000c.html

(矢ケ崎克馬・守田敏也著 岩波書店、588円)

東京電力福島第1原発事故で重要な問題の一つが、空気や飲食物を通じて放射性
物質を体内に取り込む「内部被曝(ひばく)」だ。科学的研究の第一人者である
矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授に、京都市左京区在住のフリーライター、守田敏也
さんがインタビュー。物理的根拠のある危険性と、核戦略のために危険性が過小
評価されてきた歴史を平易に解き明かした。

「隠された被曝」として実態解明に努めてきた矢ケ崎さんは03年からの原爆症
認定集団訴訟で証言して19判決全てで原告側の勝訴に寄与。原発事故後は福島
県内で調査し、全国各地で百数十回講演してきた。守田さんも矢ケ崎さんや、
6000人以上の被爆者を診た「被爆医師」の肥田舜太郎さんを訪ねるなど取材
を重ねている。

本書はまず、アルファ線▽ベータ線▽ガンマ線の3種の放射線の特徴や違いから
内部被曝のメカニズムを説明。体内に入った放射性物質が血液やリンパ液に乗っ
て体中に運ばれ、外部被曝とは比較にならない高密度な分子切断でDNAの死滅
や異常再結合を招き、さまざまながんや病気を引き起こす危険性を指摘する。

だが、放射線のリスク基準を設定してきた米国主導の国際放射線防護委員会
(ICRP)は、外部被曝とは異なる内部被曝の危険性を無視。日本の科学者・
医師もその下で学び、福島事故での政府対応の誤りを招いてきたと本書は指摘する。

背景にあるのは米国の核戦略だ。広島・長崎での被爆者の調査から内部被曝を覆い
隠し、チェルノブイリ原発事故でも被害を過小評価。「経済的・社会的要因を考慮」
するICRPを通じて「科学がゆがめられ、政治に従属してきた」「日本政府も加
担してきた」(矢ケ崎さん)歴史を振り返る。

一方で、本書は恐怖をあおったり、悲観論に傾くことはなく、前向きな対策も提案。
矢ケ崎さんは「恐ろしさをきちんと知り、知恵を出して最大限の防護を尽くす」、
守田さんは「市民自らが科学していくことが問われている」と語る。本書を読むこ
とがその出発点となろう。【太田裕之】
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